Excel「TIMEVALUE」関数の使い方と効果
ExcelのTIMEVALUE関数は、文字列で表された時刻を小数に変換する関数です。この小数は0から0.99988426の範囲内の値であり、0:00:0 (午前 0 時) から 23:59:59 (午後 11 時 59 分 59 秒) までの時刻を表します。
これらの小数値は表示形式:時刻を適用すれば時刻形式で表示されます。
TIMEVALUE関数の書式
次のような書式でTIMEVALUE関数を使用します。
=TIMEVALUE(時刻文字列)
ここで、引数「時刻文字列」には任意の時刻形式の時刻を表す文字列を指定します。たとえば、”6:45 PM” や “’18:45” のようなテキスト文字列です。時刻文字列に含まれる日付の情報は無視されます。
TIMEVALUE関数の使用例
以下にTIMEVALUE関数の使用例を示します。新しいExcelワークシートに以下の表の数式を入力し、結果を確認してください。
数式 | 説明 | 結果 |
---|---|---|
=TIMEVALUE(“2:24 AM”) | 日付なしで指定された時刻に対応する小数を返します。 | 0.10 |
=TIMEVALUE(“22-Aug-2011 6:35 AM”) | 指定された日時に対応する小数を返します。 | 0.2743 |
=TIMEVALUE(“14:15”) | 0.59375 | |
=TIMEVALUE(“19時15分20秒”) | 0.802314815 |
なお =TIMEVALUE(A2)
のようにセルを参照している場合は、参照先の日付は文字列である必要があります。すなわち '14:15
のように先頭にシングルクォーテーションが入力された文字列として処理されているケースが代表例です。
この関数を利用することで、時刻に関する計算が容易になります。例えば、労働時間の計算やイベントの開始・終了時間の計算などに活用できます。