Excelの「ISOWEEKNUM」関数は、指定された日付が属するISO週番号を計算するために使用される関数です。ISO週番号は、ISO 8601という国際規格に基づいた週番号で、1年間を52週または53週に分割しています。この関数を使うことで、日付データに基づいて週の区分を簡単に取得することができます。
ISO週番号は、国際標準化機構(ISO)が定めた週の番号付けシステムです。このシステムは、ISO 8601という国際規格に基づいています。ISO週番号では、以下のルールに従って週が番号付けされます。
- 週は月曜日から始まり、日曜日で終わります。
- 1月1日が木曜日、もしくは前年の12月29日、30日、31日が木曜日の場合、その週が新年の第1週となります。それ以外の場合、1月1日が含まれる週は前年の最後の週となります。
- 同様に、12月31日が水曜日、もしくは翌年の1月1日、2日が水曜日の場合、その週がその年の最後の週となります。それ以外の場合、12月31日が含まれる週は翌年の第1週となります。
ISO週番号は、ビジネスやプロジェクト管理でよく使用されます。これは、週の始まりが月曜日で終わりが日曜日と定まっているため、週単位の作業計画や進捗管理に適しているからです。また、ISO週番号は国際的に広く認知されており、国や地域によるカレンダーの違いを気にせずに週番号を共有できる利点もあります。
関数の構文
ISOWEEKNUM関数の構文は以下の通りです。
=ISOWEEKNUM(日付)
引数
- 日付:ISO週番号を計算するための日付を指定します。
例
以下の表において、A列に日付が記載されているとしましょう。B列には、A列の日付が属するISO週番号を表示するようにISOWEEKNUM関数を使います。
\ | A | B |
---|---|---|
1 | 日付 | ISO週番号 |
2 | 2023/01/01 | |
3 | 2023/04/02 | |
4 | 2023/01/02 |
B列において、ISOWEEKNUM関数を使用することで、A列の日付が属するISO週番号を計算することができます。例えば、B2セルに次のような式を入力します。
=ISOWEEKNUM(A2)
この計算により、A2セルの日付「2023/01/01」が属するISO週番号「52」が抽出され、B2セルに表示されます。同様に、B3セルとB4セルにもISOWEEKNUM関数を使って、それぞれのISO週番号を計算します。
すべてのセルに関数を適用した結果、以下のような表が得られます。
\ | A | B |
---|---|---|
1 | 日付 | ISO週番号 |
2 | 2023/01/01 | 52 |
3 | 2023/04/02 | 13 |
4 | 2023/01/02 | 1 |
これで、A列の日付に対応するISO週番号が、B列に正しく表示されました。ISOWEEKNUM関数は、日付データを週次で分析する際や、週番号に基づいてデータを分類する際に便利な関数です。初心者の方でも簡単に使いこなせるので、ぜひ活用してみてください。