ExcelのVAR関数の使い方
ExcelのVAR関数は、データの分散を計算するために使用します。統計学では、分散はデータが平均からどれだけ散らばっているかを示す指標であり、VAR関数を使用することで、この散らばり具合を簡単に計算することができます。この記事では、VAR関数の基本的な使い方と具体的な使用例について解説します。
VAR関数の構文
VAR関数の基本的な構文は次の通りです。
=VAR(数値1,[数値2],...)
ここで、
- 数値1, 数値2, …: 分散を計算するための数値、セル参照、または範囲を指定します。2つ以上の数値またはセル参照を指定することができます。
VAR関数の使用例
以下に、VAR関数を使用した具体的な例を示します。
1. 基本的な使用例
最初に、基本的な使用例として、数値のリストから分散を計算する方法を見てみましょう。
=VAR(3, 7, 2, 9, 5)
この関数は、数値3, 7, 2, 9, 5の分散を計算します。
2. セル範囲を指定した使用例
次に、セル範囲を指定して分散を計算する方法を見てみましょう。以下の表を使用して説明します。
\ | A | B |
---|---|---|
1 | 名前 | テストスコア |
2 | 山田 | 85 |
3 | 佐々岡 | 90 |
4 | 岸川 | 95 |
5 | 鈴木 | 80 |
この表で、テストスコアの分散を計算するには、次のように関数を記述します。
=VAR(B2:B5)
この関数は、B2からB5までのセル範囲の分散を計算します。
3. 統計解析における使用例
VAR関数は、統計解析においても有効に利用できます。たとえば、商品の売上のバラつきを確認したい場合にVAR関数を使用することができます。以下の表を使用して説明します。
\ | A | B |
---|---|---|
1 | 商品名 | 売上(千円) |
2 | 商品A | 150 |
3 | 商品B | 200 |
4 | 商品C | 100 |
5 | 商品D | 180 |
この表で、商品の売上のバラつき(分散)を計算するには、次のように関数を記述します。
=VAR(B2:B5)
この関数は、B2からB5までのセル範囲(商品Aから商品Dの売上)の分散を計算します。これにより、商品の売上のバラつきを数値化することができます。
まとめ
VAR関数は、数値の分散を計算するための便利なツールです。データの散らばり具合を知りたいときや、統計解析を行う際に活用してみてください。