TTEST関数の詳細解説(Excel)

ExcelのTTEST関数の使い方

ExcelのTTEST関数は、二つのデータセットの平均値が統計的に有意に異なるかどうかを判断するための、学生のt検定を行う関数です。今回はこのTTEST関数の使い方を解説します。

TTEST関数の基本的な構文

TTEST関数の構文は以下の通りです。

TTEST(配列 1,配列 2,尾部,検定の種類)
  • 配列 1, 配列 2: 検定を行う二つのデータセットを指定します。
  • 尾部: 1を指定すると片側検定、2を指定すると両側検定を行います。
  • 検定の種類: 1 = 対応するt検定、2 = 2群の等分散t検定、3 = 2群の不等分散t検定を指定します。

TTEST関数の使用例

以下に具体的な例を用いてTTEST関数の使用方法を解説します。

AB
1データセット1データセット2
21015
3814
4916
51115

上記のデータセット1とデータセット2について、等分散のt検定(尾部=2, 検定の種類=2)を行いたい場合、次のようにTTEST関数を記述します。

=TTEST(A2:A5,B2:B5,2,2)

この計算式は、データセット1(A2:A5)とデータセット2(B2:B5)の平均値が統計的に有意に異なるかどうかを両側検定で検証します。戻り値はp値で、これが0.05より小さい場合、データセット間の平均値の差が統計的に有意と判断できます。

まとめ

TTEST関数は、Excelで手軽にt検定を行うための強力なツールです。この関数を用いることで、2つのデータセット間で平均値に統計的に有意な差があるかどうかを調査することができます。片側検定や両側検定、等分散か不等分散かを選択することで、様々な状況に対応することができます。

今回の例では簡単なデータセットを用いて説明しましたが、より大きなデータセットに対しても同様の手順でTTEST関数を適用することができます。この関数をマスターすることで、Excelでのデータ分析が一段と深まります。