ExcelのSTDEV関数の使い方
ExcelのSTDEV関数は、指定された引数の標準偏差を計算するために使用されます。標準偏差は、データの散らばり具合を表す指標で、値が大きいほどデータが平均から離れて分布していることを示します。
STDEV関数の構文
STDEV関数の基本的な構文は以下の通りです。
STDEV(数値1, [数値2], ...)
ここで、引数の詳細について説明します。
- 数値1: 必須。最初のデータセットまたはデータセットの範囲を表します。
- 数値2, …: オプション。追加のデータセットやデータセットの範囲を表します。最大で255個の引数を指定することができます。
STDEV関数の使用例
STDEV関数の基本的な使用例を見てみましょう。
\ | A | B |
---|---|---|
1 | 商品 | 売上 |
2 | 商品A | 100 |
3 | 商品B | 200 |
4 | 商品C | 150 |
5 | 商品D | 180 |
上記の表におけるB列のデータ(売上)の標準偏差を計算するには、以下のようにSTDEV関数を使用します。
=STDEV(B2:B5)
この式を実行すると、売上の標準偏差が計算され、その結果が表示されます。
複数の引数を持つSTDEV関数
STDEV関数は、複数の引数を持つことができます。例えば、以下のように使用することができます。
=STDEV(B2,B3,B4,B5)
この式は、個別に指定された各セルの標準偏差を計算します。この方法は、特定のセルを無視したい場合などに便利です。
テキスト値と論理値の扱い
STDEV関数は、引数としてテキストや論理値を受け入れますが、これらの値の扱い方は特殊です。
- テキスト値: テキスト値は無視されます。しかし、テキスト値を数値に変換できる場合(例:”123″)、テキスト値はその数値に変換されます。
- 論理値: TRUEは1として、FALSEは0として扱われます。
STDEV関数とSTDEVP関数の違い
ExcelにはSTDEV関数の他にもSTDEVP関数という標準偏差を計算する関数があります。これらの関数の主な違いは、STDEV関数が標本標準偏差を、STDEVP関数が母集団標準偏差を計算する点です。データが全体の母集団を表している場合はSTDEVP関数を、一部の標本を表している場合はSTDEV関数を使用します。
まとめ
ExcelのSTDEV関数は、データセットの標準偏差を計算するための強力なツールです。引数の数値、範囲、さらにはテキストや論理値を活用することで、データの散らばり具合を正確に把握することが可能です。