ExcelのRANK関数の使い方について
ExcelのRANK関数は、ある数値がデータセット内で何番目に位置するか(つまり順位)を計算するための関数です。今回はこのRANK関数の使用方法について解説します。
RANK関数の構文
RANK関数の基本的な構文は次のようになります:
RANK(数値, 範囲, [順序])
ここでの各引数の意味は以下の通りです:
- 数値 – 順位を知りたい数値です。
- 範囲 – 順位を比較する数値のリストや範囲を指定します。
- 順序 – このオプションの引数は、順位を降順(大きい順)か昇順(小さい順)のどちらで計算するかを指定します。1を指定すると昇順、0か空白を指定すると降順になります。デフォルト(順序を指定しない場合)は0(降順)です。
RANK関数の使用例
以下の表には、社員の名前とその社員の販売数が示されています。
\ | A | B |
---|---|---|
1 | 名前 | 販売数 |
2 | 山田 | 450 |
3 | 佐々岡 | 500 |
4 | 岸川 | 550 |
5 | 鈴木 | 400 |
この表を使って、各社員の販売数の順位を計算してみましょう。以下のように、C列にRANK関数を使用して順位を求めます。
=RANK(B2, $B$2:$B$5)
この式は、「山田さんの販売数(B2)が、全体($B$2:$B$5)の中で何番目か」を求めます。結果として、山田さんの販売数の順位は2となります。同様にして、他の社員の販売数の順位も求めることができます。
なお、順序引数を1に設定した場合は、数値が小さい方が順位が高くなります。たとえば、以下のように順序引数を1に設定して順位を求めると、販売数が最も少ない鈴木さんの順位が1となります。
=RANK(B2, $B$2:$B$5, 1)
順序引数を指定しなかった場合と比べて、結果がどのように変わるか確認してみてください。
注意点
RANK関数は、同じ数値が複数存在する場合でも同じ順位を返します。つまり、”順位のつけ方”は「競技会」スタイルで、同じスコアの場合は同じ順位となり、次の順位はスキップされます。たとえば、1位、1位、3位、4位、5位というようになります。
このような順位のつけ方が望ましくない場合は、RANK.EQ関数やRANK.AVG関数を使うとよいでしょう。RANK.EQ関数はRANK関数と同様に動作しますが、RANK.AVG関数は同じスコアの順位を平均して返します。
まとめ
今回は、ExcelのRANK関数について詳しく解説しました。この関数を使うことで、簡単にデータの順位を計算することができます。ぜひ日々の業務やデータ分析にお役立てください。