NORMSINV関数の詳細解説(Excel)

ExcelのNORMSINV関数の使い方

ExcelのNORMSINV関数は、標準正規分布の累積分布関数の逆関数を計算するための関数です。具体的には、与えられた確率に対応するz値を求めることができます。この記事では、その使い方と具体的な例を通じてNORMSINV関数の理解を深めていきましょう。

NORMSINV関数の構文

NORMSINV関数の構文は以下の通りです:

NORMSINV(確率)

ここで、引数の意味は次のようになります。

  • 確率 – これは、標準正規分布の累積分布関数の逆関数を求めるための確率です。0より大きく、1より小さい値を指定します。

NORMSINV関数の例

では、具体的な例を見てみましょう。

仮に、あるテストの結果が標準正規分布に従うとします。このとき、上位10%のスコアに達するためには、どのz値以上が必要かを知りたいと思います。この問いに答えるために、NORMSINV関数を使うことができます。

=NORMSINV(0.9)

この式は、累積分布関数の値が0.9に対応するz値を求めます。結果は、約1.2816となります。これは、テストのスコアが上位10%に入るためには、z値が約1.2816以上である必要があることを意味します。

注意点

NORMSINV関数を使う際の注意点として、指定する確率が0または1の場合、関数はエラーを返すことがあります。これは、正規分布が理論的には無限大まで広がっているため、確率が0または1に対応するz値が存在しないためです。したがって、NORMSINV関数を使う際には、確率が適切な範囲内にあることを確認する必要があります。