HYPGEOMDIST関数の詳細解説(Excel)

ExcelのHYPGEOMDIST関数の使い方

本記事では、Excelの「HYPGEOMDIST関数」の使い方について解説します。HYPGEOMDIST関数は、超幾何分布から確率を求めるために使用されます。これを使うことで、無作為に抽出された標本から、指定した成功数を得る確率を計算することができます。

構文

HYPGEOMDIST関数の構文は以下の通りです。

HYPGEOMDIST(標本の成功数, 標本数, 母集団の成功数, 母集団の大きさ)

引数について説明します。

  • 標本の成功数:無作為に抽出された標本で得られた成功数を指定します。非負の整数を指定します。
  • 標本数:無作為に抽出された標本の数を指定します。非負の整数を指定します。
  • 母集団の成功数:母集団全体での成功数を指定します。非負の整数を指定します。
  • 母集団の大きさ:母集団全体の要素数を指定します。非負の整数を指定します。

サンプル例

ある製品が100個ある場合、そのうち10個が欠陥品であるとします。無作為に5個の製品を抽出する場合、2個の欠陥品を含む確率を求める例を見ていきます。

=HYPGEOMDIST(2, 5, 10, 100)

この式を入力すると、約0.186という値が返ります。これは、無作為に5個の製品を抽出した場合、2個の欠陥品を含む確率が約18.6%であることを示しています。

まとめ

本記事では、ExcelのHYPGEOMDIST関数の使い方について解説しました。HYPGEOMDIST関数は、無作為に抽出された標本から指定した成功数を得る確率を求めるために使用されます。標本の成功数、標本数、母集団の成功数、母集団の大きさを引数に指定し、対応する確率を計算することができます。様々な分野で活用される関数であり、品質管理や調査結果の解釈にも役立ちます。

今回の例では、製品の欠陥品数を含む確率を求めましたが、同様に選挙での得票数やアンケートでの回答数など、あらゆる分野で応用することができます。HYPGEOMDIST関数を使うことで、データ分析や意思決定に役立つ情報を得ることができます。