FINV関数の詳細解説(Excel)

ExcelのFINV関数の使い方について解説

ExcelのFINV関数は、F分布の逆関数を求める関数であり、統計解析や仮説検定に使用されます。この記事では、FINV関数の使い方について解説し、具体的なサンプルを交えて説明します。

FINV関数の構文

FINV関数の構文は以下の通りです。

FINV(確率, 自由度1, 自由度2)

引数の説明

  1. 確率: F分布の累積分布関数の値を表す確率。0から1の間の数値を指定します。
  2. 自由度1: 分子の自由度。正の整数を指定します。
  3. 自由度2: 分母の自由度。正の整数を指定します。

FINV関数は、指定した確率に対応するF値を求めるために使用されます。F値は、2つの分散の比率を示し、統計的仮説検定において2つの標本群の分散が等しいかどうかを判断するために利用されます。

FINV関数の使い方:サンプル

例として、自由度1が10、自由度2が20であるF分布において、95%信頼区間の上限を求める場合を考えます。すなわち、累積分布関数の値が0.95となるF値を求めます。

=FINV(0.05, 10, 20)

この計算式をExcelに入力すると、F値が約2.35と求まります。この値を用いて、仮説検定の結果と比較することで、2つの標本群の分散に有意な差があるかどうかを判断することができます。

まとめ

この記事では、ExcelのFINV関数の使い方について解説しました。FINV関数は、F分布の逆関数を求めるために使用され、統計解析や仮説検定で活用されます。引数には確率、自由度1、自由度2を指定し、指定した条件に基づくF値を求めることができます。FINV関数を理解し、実際のデータ解析に活用してみてください。