CRITBINOM関数の詳細解説(Excel)

ExcelのCRITBINOM関数の使い方

この記事では、Excelの「CRITBINOM関数」の使い方について解説します。CRITBINOM関数は、二項分布を使用して、与えられた成功確率と試行回数において、累積確率が指定した値になる最小の成功回数を計算する関数です。

CRITBINOM関数の構文

CRITBINOM関数の構文は以下のとおりです。

CRITBINOM(試行回数,成功率,α)

ここで、引数は次のようになります。

  • 試行回数:試行する回数を表す非負の整数です。
  • 成功率:各試行で成功する確率を表す0から1の範囲の数値です。
  • α:累積確率がこの値以上になる最小の成功回数を求めるための閾値で、0から1の範囲の数値です。

CRITBINOM関数の使用例

例として、ある製品の製造ラインで、不良品が出る確率が10%(0.1)であるとします。50回試行して、累積確率が95%(0.95)以上になる最小の不良品数を求めたいとき、CRITBINOM関数を使用して計算できます。

=CRITBINOM(50, 0.1, 0.95)

この計算式を使用すると、結果として「9」という値が返ります。つまり、50回の試行で累積確率が95%以上になる最小の不良品数は9個であることがわかります。

CRITBINOM関数の注意点

CRITBINOM関数を使用する際の注意点として、引数の値が正しい範囲内であることを確認してください。試行回数が非負の整数、成功率とαが0から1の範囲の数値でない場合、エラーが発生します。

まとめ

ExcelのCRITBINOM関数は、二項分布を用いて累積確率が指定した値以上になる最小の成功回数を計算する関数です。引数には試行回数、成功率、および累積確率の閾値を指定します。本記事では、CRITBINOM関数の使い方や注意点について解説しました。この関数を使用することで、実際の業務や研究で、特定の確率分布に基づく最小の成功回数を求める際に役立ちます。引数の値を適切に設定し、正確な計算結果を得ることが重要です。CRITBINOM関数を理解し、実践的なシーンで活用してください。