Excelの新しい関数であるUNIQUE関数の基本練習問題です(3問)。MOS Excel 365試験の出題範囲となっています。
練習問題: 1列のデータから一意の値を抽出するUNIQUE関数
セルG2に、担当者名(B列)から一意な値を抽出するためのUNIQUE関数を使って計算式を作成しましょう。
売上番号 | 担当 | 顧客 | 商材 | 売上金 |
---|---|---|---|---|
10001 | 田中 | スズキ電機 | OA | 119000 |
10002 | 田中 | イデ家具店 | OA | 146000 |
10003 | 星 | クワタ喫茶 | 家電 | 113000 |
10004 | 田中 | サトウ歯科 | OA | 44000 |
10005 | 佐藤 | イデ家具店 | OA | 124000 |
10006 | 山田 | ハタ美容院 | OA | 47000 |
10007 | 鈴木 | ナイトウ不動産 | 家電 | 60000 |
10008 | 星 | ハタ美容院 | OA | 50000 |
10009 | 田中 | イデ家具店 | OA | 134000 |
10010 | 佐藤 | クワタ喫茶 | 家電 | 149000 |
10011 | 鈴木 | ナイトウ不動産 | 家電 | 115000 |
10012 | 田中 | サトウ歯科 | 家電 | 77000 |
ヒント: UNIQUE関数を使用して、B列の担当者名から一意の値を抽出し、G列に結果を表示します。
解説
UNIQUE関数は、指定された配列や範囲から一意(ユニーク)な項目を返します。すなわち、重複する項目を除いた値のリストを得ることができます。計算式は次の通りです:
=UNIQUE(B2:B13)
操作の手順は以下の通りです。
- G2セルをアクティブにします。
- 「関数の挿入」ボタンを押します。
- 「関数の分類:検索/行列」から「UNIQUE」を選択してOKします。
- 「配列」に「B2:B13」を登録してOKします。
この計算式ではB2からB13までのセル範囲から、重複を除いた一意の「担当者名」をG列に表示します。
ExcelのUNIQUE関数は重複するデータを除外し、指定範囲内のユニークな値のリストを作成します。この場合、担当者名に重複がある場合でも、一度しかリストに表示されません。これにより、データ内に存在する異なる担当者が一覧できます。
練習問題: 1回だけ出現する値を抽出するUNIQUE関数
セルI2に、担当者名(B列)から1回だけ出現する値を抽出するためのUNIQUE関数を使って計算式を作成しましょう。
分析元の表は1問目と同じものを用いてください。
ヒント: UNIQUE関数を使用して、B列の担当者名から1回だけ出現する値を抽出し、I列に結果を表示します。
解説
UNIQUE関数に「回数指定」をTRUEとして設定することで、指定された配列や範囲から1回だけ出現する項目を返すことができます。計算式は次の通りです:
=UNIQUE(B2:B13,,TRUE)
操作の手順は以下の通りです。
- I2セルをアクティブにします。
- 「関数の挿入」ボタンを押します。
- 「関数の分類:検索/行列」から「UNIQUE」を選択してOKします。
- 「配列」に「B2:B13」を登録します。
- 「回数指定」に「TRUE」をチェックしてOKします。
この計算式ではB2からB13までのセル範囲から、1回だけ出現する「担当者名」をI列に表示します。もし担当者名が2回以上出現する場合、その値はI列に表示されません。
「回数指定」をTRUEに設定すると、UNIQUE関数は指定された配列内で1回だけ出現する値を抽出します。これは、例えば、特定の項目が1回だけ記録されているか確認する際などにのシーンで役立つオプションです。
練習問題: 複数列を対象とするUNIQUE関数
セルK2に、顧客名と商材名(C列とD列)からなる組み合わせを抽出し、重複なく表示するためのUNIQUE関数を使って計算式を作成しましょう。
ヒント: UNIQUE関数を使用して、C列とD列の組み合わせからユニークなペアを抽出し、K列(および必要ならば隣接する列)に結果を表示します。
解説
複数の列を含む配列を指定することで、UNIQUE関数は複数列の組み合わせのうち、重複しないものを抽出します。計算式は次の通りです:
=UNIQUE(C2:D13)
操作の手順は以下の通りです。
- K2セルをアクティブにします。
- 「関数の挿入」ボタンを押します。
- 「関数の分類:検索/行列」から「UNIQUE」を選択してOKします。
- 「配列」に「C2:D13」を登録します。
- OKをクリックしてダイアログボックスを閉じ、計算式を完了します。
この計算式ではC2からD13までのセル範囲を対象に、UNIQUE関数が顧客名と商材名のユニークな組み合わせをK列とL列に表示します。もし同じ顧客名と商材名の組み合わせが複数回登場する場合、その組み合わせは1回しか表示されません。
このように、UNIQUE関数は1列だけでなく、複数列から成る配列を指定して、複数の列を考慮したユニークな組み合わせを抽出するのにも使用することができます。これは、複数の項目にわたる重複を調べる際に役立ちます。