第4節:インターネットの活用について
インターネット上には情報があふれていますが、その活用にあたっては著作権や商標、セキュリティリスクなど、多くの法的・技術的な注意点が存在します。とくに、情報の引用や共有、プレゼン資料への使用にあたっては、出典の明記や権利の確認が必要です。また、スパイウェアやフィッシング詐欺など、個人情報を狙う脅威にも十分に備える必要があります。
問題
問題1:
インターネット上で得た情報をプロジェクト関係者に共有したいとき、適切な方法として最もふさわしいものはどれですか?
- 情報のあるWebページをPDFにして配布する。
- 情報のある部分だけをコピー&ペーストしてメールで送る。
- ページのURLをメールで共有する。
- 画面のキャプチャを取り、画像として配布する。
問題2:
インターネットから入手したフリーソフトをインストールした後、PCの挙動が不安定になった。このようなケースで最も考えられる脅威はどれですか?
- フィッシング詐欺
- スパイウェア
- ウイルス定義ファイルの更新不足
- セキュリティホールの放置
解説
解説1:
正解:3(ページのURLをメールで共有する。)
著作権の観点から、Web上の情報を他者に知らせる場合は、そのままコピーして再配布するのではなく、情報の掲載元であるWebページのURLを共有するのが適切です。これにより、著作権を侵害することなく関係者に情報を伝えることができます。
- 選択肢1や2のようにコンテンツを複製・再配布する行為は、著作権法上問題となる可能性があります。
- 選択肢4も同様に、画像にして配布することは著作権侵害となるおそれがあります。
解説2:
正解:2(スパイウェア)
スパイウェアは、ユーザーに気づかれないようにインストールされ、Webの閲覧履歴やID・パスワードなどの個人情報を収集する不正なプログラムです。フリーソフトやシェアウェアに紛れて配布されることが多く、PCの挙動が不安定になったり、情報漏洩の原因になることがあります。
- 選択肢1のフィッシングは、偽のWebサイトやメールで情報を詐取する手口です。
- 選択肢3のウイルス定義ファイルの更新不足は感染拡大の一因ではありますが、この場合の直接の原因ではありません。
- 選択肢4のセキュリティホールは、別の脅威(ウイルス感染など)の入口とはなり得ますが、症状から見て直接的な原因とは考えにくいです。