第2節:ホームページについて
企業や個人がホームページを運営する際には、電子契約法や個人情報保護法など、多くの法律への理解と対応が求められます。誤った情報の掲載や誤解を招く表現は、消費者トラブルや企業の信頼喪失に繋がるため、法的リスクを踏まえた適切な運用が重要です。また、販売を目的とする場合は、業種ごとに必要な免許や表示義務も定められています。
問題
問題1:
電子契約法に基づき、インターネット通販における契約成立のタイミングとして正しいものはどれですか?
- 購入者が注文ボタンをクリックした時点
- 販売者が注文を確認した時点
- 購入者に注文確認メールが到達した時点
- 販売サイトに注文情報が記録された時点
問題2:
ホームページで健康食品を販売する場合に注意すべき法律として、最も適切なものはどれですか?
- 景品表示法
- 薬事法
- 電子契約法
- IT書面一括法
解説
解説1:
正解:3(購入者に注文確認メールが到達した時点)
電子契約法では、従来の書面契約と異なり、電子メールなどの通信手段を用いた契約では「意思表示が相手に到達した時点」で契約が成立します。インターネット通販においては、注文受付メールが購入者に届いた段階で契約が成立したと見なされるため、価格表示ミスなどがあっても訂正が間に合わないことがあります。
- 選択肢1は操作の段階であり、契約成立ではありません。
- 選択肢2は販売者側の動きに依存しており、契約の成立条件にはなりません。
- 選択肢4は内部処理であり、法的に到達とは見なされません。
解説2:
正解:2(薬事法)
薬事法(現:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)では、医薬品として認可されていない健康食品について、「効能がある」といった表現や、体験談による効果の強調などは禁止されています。特に、健康に関する表現は慎重に扱う必要があり、違反した場合は行政指導や処分の対象となります。
- 選択肢1の景品表示法は懸賞や広告表示の規制に関する法律です。
- 選択肢3の電子契約法は通販での契約成立に関する法律です。
- 選択肢4のIT書面一括法は、書面による通知を電子化する際の条件に関する法律です。