Excelで時刻データから秒情報を削除する方法
Excelでは、時分秒の形式で表示される時刻データから秒情報を簡単に削除する方法があります。この記事では、その方法を詳しく解説します。
FLOOR.MATH関数を使用する方法
FLOOR.MATH関数は、指定された基準に従って数値を小さい方の最も近い基準値の倍数に丸めます。この関数を使って、時刻データから秒情報を削除する方法について説明します。
基本の使用方法
=FLOOR.MATH(A2,"0:1:0")
この計算式では、セルA2の時刻データから秒情報を削除しています。具体的には、「0:1:0」(0時間1分0秒)を基準として1分未満の情報を切り捨てています。
なお、この計算式を作成すると時刻ではなく数値が表示されることが多々あります。0時を「0.00」、24時を「1.00」とした際の数字となってしまうことが多くあるのです。
その場合は表示形式を「時刻」としてください。時刻表記になります。
この操作で適切に時刻として表示されるようになります。
TIME関数を使用する方法
=FLOOR.MATH(A2,TIME(0,D2,0))
この方法では、TIME関数を使用して「基準」を動的に指定しています。この例では、セルD2の値を1から5に変更することで、1分未満から5分未満までの情報を切り捨てることができます。
他の関数を使用する方法
FLOOR.MATH関数の他にも、時刻データから秒情報を削除するための関数がいくつかあります。
CEILING.MATH関数を使用する方法
=CEILING.MATH(A2,"0:1:0")
CEILING.MATH関数は、指定された基準に従って数値を大きい方の最も近い基準値の倍数に丸めます。この例では、セルA2の時刻データを「0:1:0」を基準にして1分以上の情報を切り上げています。
MROUND関数を使用する方法
=MROUND(A2,"0:1:0")
MROUND関数は、指定された基準値の最も近い倍数に数値を丸めます。この例では、30秒以上の場合は切り上げ、それ未満の場合は切り捨てを行っています。
練習用のサンプル表
上記の計算式を下記の表のセルB2へセットすることで、計算式の確認ができます。
処理前 | 処理後 | 単位分 | |
14:32:30 | 1 |
コメント