Excelで特定の値を識別する
Microsoft Excelは、文字列や数値の比較を行うための論理関数を提供しています。今回は、特定の値がセルに存在するかどうかを判定する方法を、OR関数を用いて解説します。
作成した論理式はIF関数・IFS関数や条件付き書式や入力規則に使用することができます。
OR関数とは
OR関数は、指定した条件のいずれかが真(TRUE)であれば真(TRUE)を、すべてが偽(FALSE)であれば偽(FALSE)を返す関数です。OR関数の基本的な形式は以下の通りです。
=OR(論理式1, 論理式2, ...)
特定の値の存在を判定する論理式
OR関数を使って、セルの値が特定の値のいずれかであるかどうかを判定することができます。以下にその論理式を示します。
=OR(A2="赤", A2="青", A2="黄")
この論理式は、セルA2の値が”赤”、”青”、または”黄”である場合にTRUEを返します。
条件付き書式や入力規則での使用
この論理式は、条件付き書式や入力規則の設定に利用できます。例えば、条件付き書式を使用して、特定の値を持つセルを自動的にハイライトすることが可能です。
条件付き書式での使用例
条件付き書式の「新しいルール」を選択し、「数式を使用して書式設定するセルを決定する」を選び、上述の論理式を入力します。その後、適用したい書式(例えば、背景色を赤にする)を設定します。これにより、”赤”、”青”、”黄”のいずれかの値を持つセルが自動的にハイライトされます。
入力規則での使用例
データの入力規則の「ユーザー設定」を選択し、上述の論理式を入力します。この設定を行うことで、”赤”、”青”、”黄”以外の値が入力された場合、Excelはエラーメッセージを表示します。
これらの方法により、特定の値を含むセルを容易に識別することができます。
論理式はIF関数・IFS関数でも使用可能です。なお、IF関数・IFS関数の「引数:論理式」では先頭の「=」は入れないので注意してください。
Excelのこの機能を活用して、データの管理をより効率的に行いましょう。
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