エクセルにおいて、論理値/真偽値(TRUEとFALSE)は「論理式」か下記の関数で求めることができます。設定した条件・説が正しければ「TRUE」(真)を返します。誤っていれば「FALSE」(偽)を返します。これらの値はIF関数、IFS関数、条件付き書式、入力規則で活用できます。
論理値/真偽値(TRUE,FALSE)を返す論理関数
Excel では、以下のような論理値/真偽値(TRUE,FALSE)を返す関数が用意されています。
より詳しい解説はリンク先のページを参照してください。
- AND関数 :AND関数は、すべての引数が真(TRUE)である場合にTRUEを返す関数です。例えば、A1が10以上、B1が5未満、といった複数の条件を同時に満たすかどうかを判定する場合などに使います。
- OR関数 :OR関数は、引数のうち少なくとも1つが真(TRUE)である場合にTRUEを返します。AND関数とは逆に、複数の条件のうち1つでも満たせば良い場合に使用します。
- NOT関数 :NOT関数は、引数の論理値を反転します。つまり、TRUEをFALSEに、FALSEをTRUEに変換します。条件が満たされない場合に何かを行いたいときなどに活用できます。
- XOR関数 :XOR関数は、引数の論理値が奇数個のTRUEを含む場合にTRUEを返します。複数の条件の中で真である条件が1つだけ、または3つ、5つ…といった具体的な数だけであるときに使用します。
- ISBLANK関数 :ISBLANK関数は、引数が空白である場合にTRUEを返します。セルが空白かどうかを確認する場合に役立ちます。
- ISFORMULA関数 :ISFORMULA関数は、引数として指定されたセルに数式がある場合にTRUEを返します。セルが数式で計算されているか静的な値かを判別するのに役立ちます。
- ISNUMBER関数 :ISNUMBER関数は、引数が数値である場合、TRUEを返します。数値データの確認や数値に対する操作を行う前の確認として使われます。
- ISODD関数 :ISODD関数は、引数が奇数である場合、TRUEを返します。数値が奇数か偶数かを判定する場合に使用します。
- ISEVEN関数:ISEVEN関数は、引数が偶数である場合、TRUEを返します。ISODD関数と同様、偶数かどうかを判定する際に利用します。
- ISTEXT関数 :ISTEXT関数は、引数がテキストである場合、TRUEを返します。セルの内容がテキスト(文字列)かどうかを判定する場合に使います。
- ISNONTEXT関数 :ISNONTEXT関数は、引数が非テキスト値(数値、日付、エラー値など)である場合、TRUEを返します。これは、セルの内容がテキスト以外の何かであることを確認する場合に使用します。
- ISREF関数 :ISREF関数は、引数がセル参照である場合、TRUEを返します。これは、特定の値がセル参照(他のセルを指す)かどうかを確認する場合に使います。
- ISLOGICAL関数 :ISLOGICAL関数は、引数が論理値(TRUE、またはFALSE)である場合、TRUEを返します。これは、特定の値が論理値であるかどうかを確認する場合に使用します。
- ISERROR関数 :ISERROR関数は、引数が任意のエラー(#N/A, #VALUE!, #REF!, #DIV/0!, #NUM!, #NAME?, or #NULL!)である場合、TRUEを返します。これは、エラーを特定するための一般的な手段として使われます。
- ISERR関数 :ISERR関数は、引数が #N/A 以外のエラーである場合、TRUEを返します。#N/Aエラーを除いた他の全てのエラーを捉える場合に活用します。
- ISNA関数 :ISNA関数は、引数が#N/Aエラーである場合、TRUEを返します。特定のエラー、すなわち#N/Aエラーの存在を確認する場合に使用します。
- TRUE関数: 常に真(TRUE)を返します。
- FALSE関数: 常に偽(FALSE)を返します。
論理値/真偽値(TRUE,FALSE)を別の値へ変換する関数
論理式や上記の関数で得た論理値/真偽値(TRUE,FALSE)は、下記の関数で別の値へと変換することができます。
- IF関数: 指定した条件が真(TRUE)の場合には一つの値を、偽(FALSE)の場合には別の値を返します。真偽値を返すこともできますが、
- IFS関数: 複数の条件をテストし、最初の真(TRUE)の条件に対応する値を返します。
これらの関数を活用することで、Excelでの作業がより効率的で精確になります。データ分析や条件に基づく計算を行う際に、ぜひ上記の関数を使ってみてください。それぞれの関数がどのような条件下でTRUEを返すのか、そしてそれがどのように役立つのか、理解しておくと非常に便利です。
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