エクセルでローン計算をマスターしよう!使用できる関数と具体的例
Excelの関数を使ってローンの計算を行う方法を紹介します。返済計画を立てたり、最適なローン条件を見つけたりするのに役立ちます。
ローン計算に利用できるエクセルの関数一覧
Excelにはローン計算に使用できる様々な関数が用意されています。ここでは主要なものをいくつか紹介します。
- PMT: 定期的な支払い(通常は毎月)を計算します。
- IPMT: 特定の期間における利息の支払いを計算します。
- PPMT: 特定の期間における元本の支払いを計算します。
- CUMPRINC: 特定の期間における元本の累積支払いを計算します。
- CUMIPMT: 特定の期間における利息の累積支払いを計算します。
- NPER: 特定の利息率、定期的な支払い、現在のローン残高を基に、ローンが完全に返済されるまでの期間を計算します。
- RATE: 特定の定期的な支払い、ローン期間、現在のローン残高を基に、ローンの年間利息率を計算します。
- PV: 特定の利息率、定期的な支払い、ローン期間を基に、ローンの現在価値、つまり借り入れ額を計算します。
エクセルの関数を使ったローン計算の具体的な活用シーン
それでは、これらの関数を使ったローン計算の具体的な例を見ていきましょう。
自動車ローンの月々の返済額の計算
新しい車を購入する際、多くの人々はローンを利用します。車の価格、ローンの利息率、ローンの期間を知っている場合、月々の返済額はどのくらいになるでしょうか?これを知るには、PMT関数を使います。この関数は、定期的な支払い(通常は毎月)を計算するためのものです。
=PMT(0.005, 60, -3000000)
この例では、年間利息率6%(0.06)を12で割って月利にし(0.005)、ローン期間を5年(60ヶ月)、借入額を300万円としています。注意点として、借入額(pv)は支払い(出金)を表すため、マイナス符号をつけて入力します。
(計算結果:¥57,998)
特定の期間における元本と利息の返済額の計算
あなたがローンを何年間で返済するかを決定したとします。最初の年にどのくらいの元本と利息を返済するかを知りたい場合はどうすればいいでしょうか?これを知るには、PPMTとIPMT関数を使います。PPMT関数は特定の期間における元本の支払いを計算し、IPMT関数は特定の期間における利息の支払いを計算します。
=PPMT(0.005, 1, 60, -3000000) =IPMT(0.005, 1, 60, -3000000)
これらの関数の例では、上記の自動車ローンの条件で、最初の月(第1期)の元本の支払いと利息の支払いをそれぞれ計算しています。(¥42,998、¥15,000)
以上のように、Excelの関数を使えば複雑なローン計算も簡単に行うことができます。自分の返済計画を立てたり、様々なローン条件を比較したりする際に、ぜひ活用してみてください。
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