エクセルで正規分布に従う整数の乱数を生成しよう!
Excelを使って乱数を生成することはよくありますが、生成する乱数が特定の分布、例えば正規分布に従ってほしいと思うこともあるでしょう。今回は、Excelを使って正規分布に従う整数の乱数を生成する方法について解説します。
Excelで正規分布に従う乱数を生成する
Excelでは、NORM.INV
関数とRAND
関数を組み合わせることで、正規分布に従う乱数を生成することができます。さらに、ROUND
関数を用いることで、生成した乱数を整数に丸めることが可能です。
具体的な計算式は以下のようになります:
=ROUND(NORM.INV(RAND(), 平均, 標準偏差), 0)
ここで、各パラメータの意味は以下の通りです:
- NORM.INV:逆正規累積分布関数で、特定の確率に対応する値を計算します。
- RAND:0から1までの一様乱数を生成します。
- 平均:正規分布の平均値を指定します。
- 標準偏差:正規分布の標準偏差を指定します。
- ROUND:生成した乱数を整数に丸めるための関数です(四捨五入)。
ただし整数へ丸めるための関数にはINT関数など、ほかの関数も利用が可能です。
具体例で見てみよう
例えば、平均値が50、標準偏差が10の正規分布に従う整数の乱数を生成したい場合、次のような計算式を使用します。
=ROUND(NORM.INV(RAND(), 50, 10), 0)
この計算式を使うと、平均50、標準偏差10の正規分布に従う整数の乱数を生成することができます。
計算式の意味
この計算式は、正規分布に従う乱数を生成し、その乱数を整数に丸めるためのものです。乱数の生成はRAND関数で行い、その生成された乱数をNORM.INV関数で正規分布に従う値に変換します。そして、その値をROUND関数で整数に丸めています。
まとめ
今回は、Excelを用いて正規分布に従う整数の乱数を生成する方法について解説しました。乱数はデータ分析やシミュレーションなど、様々な場面で役立つため、この記事を参考に自分のデータ分析に役立ててみてください。
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