印刷範囲と連動する名前付き範囲「Print_Area」

印刷範囲は、Excelワークシート上で印刷を行う際に印刷される特定のセル範囲を指定するために使用されます。一方、名前付き範囲は、特定のセル範囲に名前を付け、それを計算式などで簡単に参照するための機能です。

「Print_Area」は、印刷範囲を指定するための特別な名前付き範囲です。印刷範囲を設定すると、Excelは自動的にその範囲に「Print_Area」という名前を付けます。そして、そのワークシートを印刷するときは、この「Print_Area」の範囲のみが印刷されます。

「Print_Area」を設定するには、印刷したいセル範囲を選択し、[ページ設定] ダイアログボックスの [印刷範囲] フィールドにその範囲を指定します。もしくは、[数式] タブの [名前の管理] を選択し、新しく「Print_Area」という名前を作成してその参照範囲に印刷したい範囲を設定することもできます。ページ設定の「印刷範囲」と名前付き範囲「Print_Area」は連動しています。ただし「印刷範囲」には数式を設定できません。「Print_Area」の「参照範囲」には数式の設定が可能です。こちらからならINDEXINDIRECTOFFSETなどの関数を使って動的な印刷範囲を設定することもできます。

なお、1つのワークシートには1つの「Print_Area」のみを設定することができますが、複数の別々の範囲を印刷する場合は、それぞれの範囲をカンマで区切って「Print_Area」に指定します。例えば、「A1:C10,E1:G10」のように設定することができます。

この「Print_Area」を使用することで、ワークシート全体を印刷するのではなく、特定の範囲だけを簡単に印刷することが可能になります。

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