はじめに
Excelのワークシートには、しばしば会社名、URL、メールアドレスなどのハイパーリンクが設定されています。しかし、ハイパーリンクが設定されたセルからテキストだけを取り出す必要がある場合もあります。
ハイパーリンクが設定されているセルがB2だとして「=B2」という式を立てればテキストだけを取り出すことは可能なのですが、B2が空欄の場合に「0」と表示されてしまいます。これを解決するために「T関数」を用います。
この記事では、ExcelのT関数を使って、ハイパーリンクから文字列だけを取り出すシンプルな方法を解説します。
T関数とは?
ExcelのT関数は、指定された値がテキストならその値を返し、そうでなければ空の文字列(””)を返します。この関数は、特にハイパーリンクが含まれるセルからテキストだけを抽出する際に便利です。
ハイパーリンクから文字列を取り出す方法
以下の手順では、元のデータがB2:B10セルに存在し、ハイパーリンク付きのテキスト(会社名、URL、メールアドレスなど)が入力されていると仮定し、このテキストをD2:D10セルにハイパーリンクなしで展開する例を用います。
ステップ1: T関数の使用
まず、D2セルに以下の数式を入力します。
=T(B2)
この数式は、セルB2がテキストを含む場合はそのテキストを返し、セルB2が空の場合は空の文字列(””)を返します。
ステップ2: 数式のコピー
数式を入力したら、そのセル(D2)から文字列を展開したい範囲まで(D2:D10)を選択し、Ctrl+D(MacではCommand+D)を押して数式を下にコピーします。
以上の手順により、B2:B10セルのハイパーリンク付きのテキストがD2:D10セルにハイパーリンクなしで展開されます。
まとめ
ExcelのT関数を使うと、ハイパーリンクが設定されているセルから文字列だけを別の場所に展開することができます。
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