「ドリルダウン分析」は、特定のデータのセットから、そのデータが持つ詳細情報へと深堀りする手法です。その主な目的は、データのパターンやトレンドをより詳細に理解し、その結果に基づいてより具体的な意思決定を行うことです。Excel などの表計算ソフトウェアを使用してドリルダウン分析を行うことが可能です。
たとえば、あるビジネスの全体的な売上データを持っているとします。ドリルダウン分析を行うと、全体的な売上データから特定の製品カテゴリ、または特定の地域、時間帯などの売上データを分離して表示することが可能になります。これにより、何が売れていて何が売れていないのか、どの地域で製品がよく売れているのか、どの時間帯に売上が上がる傾向にあるのかなど、より具体的な情報を手に入れることができます。
Excel では、ピボットテーブルを使ってこのドリルダウン分析を行うことが一般的です。ピボットテーブルは、大量のデータを短時間で集計し、さまざまな視点からデータを分析するための強力なツールです。
以下に、ピボットテーブルを使ったドリルダウン分析の基本的な手順を示します:
- ピボットテーブルを作成します。データの範囲を選択し、「挿入」タブから「ピボットテーブル」を選択します。
- ドリルダウンを行いたいフィールド(例えば、商品カテゴリ、地域、時間帯など)をピボットテーブルの「行」または「列」フィールドにドラッグします。
- 分析したい数値(例えば、売上、単位販売数など)を「値」フィールドにドラッグします。
- ピボットテーブルの各セルをダブルクリックすると、そのセルのデータがどのように集計されたかを示す新しいシートが表示されます。これがドリルダウンの操作です。
この手順により、データの特定の部分についてより詳細な情報を取得できます。これは、ビジネスの意思決定において非常に重要な手段であり、Excel はこのような分析を行うための強力なツールです。
ドリルダウン分析練習用リスト
商品カテゴリ | 地域 | 時間帯 | 売上 | 単位販売数 |
---|---|---|---|---|
電子機器 | 東京 | 昼間 | 300000 | 10 |
家具 | 大阪 | 夜間 | 500000 | 8 |
書籍 | 福岡 | 昼間 | 200000 | 20 |
電子機器 | 名古屋 | 昼間 | 400000 | 15 |
書籍 | 東京 | 夜間 | 150000 | 12 |
家具 | 福岡 | 昼間 | 600000 | 7 |
電子機器 | 大阪 | 昼間 | 350000 | 9 |
書籍 | 名古屋 | 夜間 | 250000 | 15 |
家具 | 京都 | 昼間 | 550000 | 6 |
電子機器 | 福岡 | 夜間 | 450000 | 11 |
電子機器 | 東京 | 夜間 | 300000 | 10 |
家具 | 京都 | 夜間 | 500000 | 16 |
電子機器 | 福岡 | 昼間 | 300000 | 50 |
スポーツ用品 | 名古屋 | 夜間 | 350000 | 30 |
スポーツ用品 | 京都 | 昼間 | 420000 | 20 |
家電製品 | 東京 | 夜間 | 370000 | 25 |
スポーツ用品 | 名古屋 | 昼間 | 310000 | 45 |
電子機器 | 長崎 | 夜間 | 260000 | 40 |
家具 | 東京 | 昼間 | 390000 | 35 |
スポーツ用品 | 東京 | 夜間 | 320000 | 15 |
家電製品 | 福岡 | 昼間 | 280000 | 20 |
書籍 | 長崎 | 夜間 | 330000 | 30 |
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