Excelには、引数の最大値を返すいくつかの関数があります。以下にその一部をリストアップし、それぞれの特徴について簡単に説明します。詳しい情報は各関数名のリンク先ページを参照してください。
- MAX関数: この関数は、指定した範囲内の最大値を返します。
- 例:
=MAX(A1:A10)
(A1からA10までのセルの最大値を求めます)
- 例:
- MAXA関数: この関数は、指定した範囲内の数値、または数値として評価可能な引数(文字列の “0” や “1”、TRUE/FALSEなど)の最大値を返します。
- 例:
=MAXA(A1:A10)
(A1からA10までのセルの最大値を求めます。ただし文字列は0、TRUEは1として、FALSEは0として評価します)
- 例:
- MAXIFS関数: この関数は、一つ以上の条件を満たすセルの中から最大値を返します。条件を満たさないセルは無視します。
- 例:
=MAXIFS(A1:A10, B1:B10, ">=5")
(B列のセルの値が5以上の場合の、A1からA10までのセルの最大値を求めます)
- 例:
- LARGE関数: この関数は、指定した範囲内で最大値から降順に数えてn番目の値を返します。n=1のとき、LARGE関数はMAX関数と同じ結果を返します。
- 例:
=LARGE(A1:A10, 1)
(A1からA10までのセルの最大値を求めます)
- 例:
- AGGREGATE関数: この関数は他の関数では提供されていない柔軟性を提供します。隠された行やフィルタリングされたデータ、エラーセルを無視して最大値を求めることが可能です。
- 例:
=AGGREGATE(14, 3, A1:A10)
(A1からA10までのセルの最大値を求めます。ただし、隠された行、フィルタリングされたデータ、エラーセルは無視します)
- 例:
- DMAX関数: 指定したデータベースとそのフィールドに対して、指定した条件を満たすレコードのフィールド値の最大値を求めます。データベースに対する条件付きの最大値を求めることができます。
- 例:
=DMAX(A1:C10, "B", E1:E2)
(A1からC10までの範囲のデータベースに対して、B列の最大値を調査し、その際にE1からE2までの範囲に指定した条件を満たすレコードのみを対象とする)
- 例:
以上のように、Excelにはさまざまな種類の「最大値を返す」関数があり、それぞれが特定のニーズに対応できる特性を持っています。その特性を理解し、自分のニーズに最も適した関数を選択することが重要です。
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