Excelで「合計」をするための関数をリストアップ!目的に応じて使い分けよう

Excelには様々な数値の合計を計算するための関数が用意されています。以下に主なものをリストアップし、それぞれの特徴を簡単に説明します。詳しい情報は各関数名のリンク先ページを参照してください。

  • SUM関数: 一連の数値やセル参照を合計します。最も基本的な合計関数です。
    • 例: =SUM(A1:A10) または =SUM(1,2,3,4,5)
  • SUMIF関数: 与えられた条件を満たすセルのみを合計します。条件付きの合計を求めることができます。
    • 例: =SUMIF(A1:A10, ">5") (A1からA10までのセルのうち、5より大きい数値を合計する)
  • SUMIFS関数: 複数の条件を満たすセルのみを合計します。複数の条件に基づいた合計を求めることができます。
    • 例: =SUMIFS(A1:A10, B1:B10, ">5", C1:C10, "<10") (A1からA10までのセルのうち、対応するB列のセルの値が5より大きく、C列のセルの値が10未満のものを合計する)
  • SUMPRODUCT関数: 2つまたはそれ以上の配列の対応する成分同士を掛け合わせた値の合計を求めます。掛け算の合計を求めることができます。
    • 例: =SUMPRODUCT(A1:A10, B1:B10) (A1からA10までのセルと、B1からB10までのセルの対応する値同士を掛け合わせた合計を求める)
  • DSUM関数: 指定したデータベースとそのフィールドに対して、指定した条件を満たすレコードのフィールド値の合計を求めます。データベースに対する条件付きの合計を求めることができます。
    • 例: =DSUM(A1:C10, "B", E1:E2) (A1からC10までの範囲のデータベースに対して、B列の値を合計し、その際にE1からE2までの範囲に指定した条件を満たすレコードのみを対象とする)
  • SUBTOTAL関数: 合計だけでなく、平均、カウント、最大値、最小値なども求められる多機能な関数です。また、他のSUBTOTAL関数やフィルタリングされたデータを無視する特性があります。
    • 例: `=SUBTOTAL(9, A1:A10) (A1からA10までのセルの合計を求める。ただし、他のSUBTOTAL関数やフィルタリングされたデータを無視する)
  1. AGGREGATE関数: SUM, AVERAGE, COUNT, MAX, MINなどの様々な集計方法と、データの非表示やエラーセルの無視などのオプションを指定できる強力な関数です。
    • 例: =AGGREGATE(9, 6, A1:A10) (A1からA10までのセルの合計を求める。ただし、非表示セルやエラーセル、ネストされたSUBTOTAL関数とAGGREGATE関数を無視する)
  2. SUMSQ関数: 与えられた引数の2乗の合計を求めます。二乗和を求めることができます。
    • 例: =SUMSQ(A1:A10) (A1からA10までのセルの値の2乗の合計を求める)
  3. SUMX2MY2, SUMX2PY2, SUMXMY2関数: 2つの配列に対して、特定の演算を行った結果の合計を求めます。数学や物理学など特定の分野で使用される計算をすることができます。
    • 例: =SUMX2MY2(A1:A10, B1:B10) (A1からA10までのセルとB1からB10までのセルの、同じ位置にある値の2乗の差の合計を求める)

これらはExcelで数値の合計を計算するための主な関数の一部です。どの関数を使うべきかは、求めたい情報や利用可能なデータ、それぞれの関数の特性によるため、適切な関数を選択することが重要です。

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