AND・OR関数を使わずに論理積と論理和の演算を行う方法
Excelでは、通常論理積や論理和の演算にAND関数やOR関数を使用しますが、この記事ではそれらの関数を使わずに論理積と論理和の演算結果を得る方法を解説します。
基本:論理式・論理値(TRUE,FALSE)に1をかけると……
Excelでは論理式に1をかけると真(TRUE)の場合は1を返し、偽(FALSE)の場合は0を返します。
論理式全体は括弧で囲む必要があります。
=(50>30)*1
真(TRUE)であるため1が返ります。
=(50>100)*1
偽(FALSE)であるため0が返ります。
論理積の計算方法
論理積は、すべての条件が真である場合に真を返します。AND関数を使わずに論理積を計算する場合、各条件の結果を掛け算して、結果が1であることを確認します。
例えば、以下のような表があるとします。
\ | A | B | C |
---|---|---|---|
1 | 名前 | 年齢 | 都市 |
2 | 山田 | 30 | 東京 |
3 | 佐々木 | 25 | 大阪 |
4 | 鈴木 | 35 | 東京 |
この表で、年齢が30歳以上かつ都市が「東京」である場合に真を返す論理積の計算式は次のようになります。
=((B2>=30)*(C2="東京"))*1
この式は、第2行目のデータ(山田さん)に対して1(真)を返し、第3行目(佐々木さん)と第4行目(鈴木さん)に対しては0(偽)を返します。
論理和の計算方法
論理和は、いずれかの条件が真である場合に真を返します。OR関数を使わずに論理和を計算する場合、各条件の結果に1をかけて足し算し、結果が1以上であることを確認します。
例えば、上記の表を用いて、年齢が30歳以上、または都市が「東京」である場合に真を返す論理和の計算式は次のようになります。
=(((B2>=30)+(C2="東京"))>=1)*1
この式は、第2行目のデータ(山田さん)と第4行目のデータ(鈴木さん)に対して1(真)を返し、第3行目(佐々木さん)に対しては0(偽)を返します。
まとめ
ExcelでAND関数やOR関数を使わずに論理積と論理和の演算を行う方法を解説しました。論理積は各条件の結果を掛け算し、論理和は各条件の結果に1をかけて足し算することで計算できます。これらの方法を利用することで、AND・OR関数を使わないで論理演算を行うことが可能です。
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