Excelでの乱数生成方法: RAND関数とRANDBETWEEN関数を活用したテクニック

この記事では、Excelで乱数を生成する方法について解説します。乱数生成には主にRAND関数とRANDBETWEEN関数が使用されます。それぞれの関数について説明し、さまざまな乱数生成テクニックを紹介します。

RAND関数の基本

RAND関数は、0以上1未満の範囲でランダムな小数を生成します。構文は非常にシンプルで、引数はありません。

=RAND()

この関数を使って、0以上1未満の乱数を生成することができます。

RANDBETWEEN関数の基本

RANDBETWEEN関数は、指定した範囲内でランダムな整数を生成します。構文は次のとおりです。

=RANDBETWEEN(下限, 上限)

引数には、生成される乱数の下限と上限を指定します。例えば、1から100までの整数の乱数を生成する場合は、次のようになります。

=RANDBETWEEN(1, 100)

RAND関数を使った乱数生成テクニック

整数の乱数を生成する

RAND関数を使って整数の乱数を生成するには、次のようにします。

=INT(RAND() * (上限 - 下限 + 1)) + 下限

例えば、1から100までの整数の乱数を生成する場合は、次のようになります。

=INT(RAND() * 100) + 1

小数点以下の桁数を制限する

RAND関数で生成される小数の桁数を制限するには、次のようにします。

=ROUND(RAND(), 小数点以下の桁数)

例えば、小数点以下2桁までの乱数を生成する場合は、次のようになります。

=ROUND(RAND(), 2)

RANDBETWEEN関数を使った乱数生成テクニック

範囲内の小数の乱数を生成する

RANDBETWEEN関数を使って、指定した範囲内でランダムな小数を生成するには、次のようにします。

=RANDBETWEEN(下限 * 10^n, 上限 * 10^n) / 10^n

ここでnは小数点以下の桁数を表します。例えば、0.1から0.9までの小数点以下1桁の乱数を生成する場合は、次のようになります。

=RANDBETWEEN(1 * 10^1, 9 * 10^1) / 10^1

指定した値のみを含む乱数を生成する

例えば、1, 5, 10のいずれかの整数をランダムに生成する場合は、次のようにします。

=CHOOSE(RANDBETWEEN(1, 3), 1, 5, 10)

この式では、RANDBETWEEN関数で1から3までの整数をランダムに生成し、CHOOSE関数で対応する値を選択しています。

乱数を使った実践的な例

抽選シミュレーション

Excelで抽選シミュレーションを行う場合、RANDBETWEEN関数を使って簡単に実現できます。以下は、1から100までの整数の中から10個の抽選番号をランダムに生成する例です。

ABCDEFGHIJ
1抽選番号1抽選番号2抽選番号3抽選番号4抽選番号5抽選番号6抽選番号7抽選番号8抽選番号9抽選番号10
2=RANDBETWEEN(1, 100)=RANDBETWEEN(1, 100)=RANDBETWEEN(1, 100)=RANDBETWEEN(1, 100)=RANDBETWEEN(1, 100)=RANDBETWEEN(1, 100)=RANDBETWEEN(1, 100)=RANDBETWEEN(1, 100)=RANDBETWEEN(1, 100)=RANDBETWEEN(1, 100)

各セルにRANDBETWEEN関数を使って、1から100までの整数の乱数を生成しています。これにより10個の抽選番号がランダムに生成されます。同様の方法で、他の抽選シミュレーションも実装できます。

ダイスロールシミュレーション

Excelを使ってダイスロールのシミュレーションを行いたい場合、RANDBETWEEN関数を利用できます。6面ダイスを1回振るシミュレーションは、次のようになります。

=RANDBETWEEN(1, 6)

この式では、1から6までの整数の乱数を生成して、ダイスの目を表現しています。

ランダムな日付を生成する

指定した期間内でランダムな日付を生成する場合、次のようにします。

=RANDBETWEEN(日付(開始年, 開始月, 開始日), 日付(終了年, 終了月, 終了日))

例えば、2023年1月1日から2023年12月31日までの期間内でランダムな日付を生成する場合は、次のようになります。

=RANDBETWEEN(DATE(2023, 1, 1), DATE(2023, 12, 31))

これにより、指定された期間内でランダムな日付が生成されます。

まとめ

この記事では、Excelで乱数を生成する方法について解説しました。RAND関数とRANDBETWEEN関数を使って、さまざまな乱数生成テクニックを紹介しました。これらの関数を活用することで、抽選シミュレーションやダイスロールシミュレーションなど、様々な場面で乱数を活用することができます。

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