Excelのオプション「1904年から計算する」は、日付と時刻の値の計算方法を変更するオプションです。
デフォルトでは、Excelでは1900年1月1日を基準日(シリアル値0)として日付および時刻の計算を行います。しかし、このオプションを有効にすると、基準日が1904年1月1日に変更されます。このオプションは、主に互換性のために用意されており、Mac版ExcelとWindows版Excelで日付シリアル値の扱いを統一することが目的です。
1904年システム(1904年から計算する)の主な特徴は以下の通りです。
- 基準日が1904年1月1日であるため、1900年1月1日以前の日付は扱えません。
- このオプションを有効にすることで、負の時刻や負の日付を扱うことができるようになります。これは、時間の差分を計算する際に便利です。
- 1904年システムを使用すると、日付のシリアル値が異なるため、別のシステムを使用して作成されたスプレッドシートの日付が正しく表示されない場合があります。そのため、シート間で日付データをコピーする場合は注意が必要です。
「1904年から計算する」オプションは、Excelのファイル設定から変更することができます。設定方法は、ExcelのバージョンやOSによって異なりますが、一般的には、「ファイル」>「オプション」>「詳細設定」>「日付1904年システム」などの項目から変更できます。
このオプションを使用するかどうかは、個々のシートごとに設定することができるため、必要に応じて適切な基準日を選択することができます。ただし、異なるシート間で日付データをやりとりする際は注意が必要です。
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