ExcelのYEARFRAC関数などでは、基準としていくつかの日数計算方式が用意されています。その中の「US (NASD) 30/360方式」と「ヨーロッパ 30/360方式」について詳しく解説します。
US (NASD) 30/360方式
US (NASD) 30/360方式は、アメリカ合衆国の金融業界で広く使用される日数計算方式です。この方式では、1年を360日(12ヶ月×30日)とみなし、各月を30日として計算します。この方法で計算された年数は、実際の日数よりも少し小さくなることが一般的です。
US (NASD) 30/360方式では、以下のルールに従って日数を計算します。
- 開始日が31日の場合、30日として扱います。
- 開始日が30日以降で、終了日が31日の場合、終了日を30日として扱います。
ヨーロッパ 30/360方式
ヨーロッパ 30/360方式は、ヨーロッパの金融業界で一般的に使用される日数計算方式です。この方式でも、1年を360日(12ヶ月×30日)とみなし、各月を30日として計算します。
ヨーロッパ 30/360方式では、以下のルールに従って日数を計算します。
- 開始日が月末の場合、30日として扱います。
- 終了日が月末の場合、30日として扱います。
US (NASD) 30/360方式とヨーロッパ 30/360方式は、どちらも年間を360日として扱う点で共通していますが、開始日や終了日が月末の場合の扱い方が異なります。これらの違いを理解し、適切な日数計算方式を選択することで、正確な年数計算が可能になります。
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