ExcelのFILTERXML関数とスピル機能を活用しよう
FILTERXML関数とスピル機能の活用
Excelのスピル機能は、複数の結果を返す関数の結果を隣接するセルに自動的に配置する機能です。FILTERXML関数を使った場合、複数のXML要素や属性が抽出される可能性があります。この場合、スピル機能を活用して、自動的に隣接するセルに結果を配置することができます。
応用例: FILTERXML関数でXMLデータを処理
ここでは、FILTERXML関数とスピル機能を活用して、XMLデータから情報を抽出する応用例を紹介します。
例1: 条件に一致する要素を抽出
特定の条件に一致する要素を抽出したい場合、FILTERXML関数とXPathの条件式を組み合わせることができます。以下のXMLデータを考えてみましょう。
<employees> <employee> <name>Tanaka</name> <age>30</age> </employee> <employee> <name>Suzuki</name> <age>40</age> </employee> <employee> <name>Yamada</name> <age>28</age> </employee> </employees>
このデータから、年齢が30歳以上の従業員の名前を抽出するには、以下の式を使用します。
=FILTERXML(xmlデータ, "/employees/employee日付未入力/name")
これにより、スピル機能を利用して、以下のようなリストが返されます。
Tanaka Suzuki
例2: XMLデータの統計情報を計算
FILTERXML関数を使って抽出したデータを、さらに他のExcel関数と組み合わせて、統計情報を計算することもできます。例えば、上記の従業員のXMLデータから、平均年齢を計算することができます。
=AVERAGE(FILTERXML(xmlデータ, "/employees/employee/age"))
この式により、「32.66667」という平均年齢が返されます。
例3: XMLデータのフィルタリングと並べ替え
条件に一致する要素を抽出した後、さらにデータを並べ替えたい場合は、FILTERXML関数とSORT関数を組み合わせることができます。例として、年齢が30歳以上の従業員の名前を年齢の降順で並べ替えるには、以下のような式を使用します。
=SORT(FILTERXML(xmlデータ, "/employees/employee日付未入力"), 2, -1)
この式は、年齢が30歳以上の従業員を抽出し、年齢の降順で並べ替えます。結果として、以下のようなリストが返されます。
Suzuki Tanaka
例4: XMLデータの結合
FILTERXML関数を使って抽出したデータを、他の関数と組み合わせて、XMLデータを結合することもできます。以下の2つのXMLデータがあるとします。
<companies> <company> <name>Company1</name> </company> <company> <name>Company2</name> </company> </companies>
これらの会社名を結合して表示するには、以下の式を使用します。
=TEXTJOIN(", ", TRUE, FILTERXML(xmlデータ1, "/companies/company/name"), FILTERXML(xmlデータ2, "/companies/company/name"))
これにより、「Company1, Company2」という結合された文字列が返されます。
この記事では、FILTERXML関数とスピル機能を活用して、XMLデータから情報を抽出するさまざまな応用例を紹介しました。これらの例を参考にして、FILTERXML関数を使って自分のデータ処理タスクを効率的に行ってください。
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