Excelで順位別に番号と名前を表示する方法
Excelでテストの得点リストを順位付けし、各順位の受験番号と受験者名を表示したい場合があります。そんな時に便利なユーザー定義関数を使えば、簡単に順位別の受験番号と受験者名を抽出できます。この記事では、その使い方をわかりやすく解説します。
事前準備:GetCandidateNumberByRank関数を定義する
まずはじめに、ユーザー定義関数を作成する必要があります。ここではその関数名を「GetCandidateNumberByRank」とします。この関数を使うことで、順位に応じた受験番号と受験者名を取得できます。
関数を作成するためには、ExcelのVBAエディタを開き、新しいモジュールを追加して関数を記述します。詳しい手順は以下の通りです。
- ExcelのVBAエディタを開く(Alt + F11)
- メニューバーから[挿入] > [標準モジュール]を選択し、新しいモジュールを追加
- モジュール内にGetCandidateNumberByRank関数を記述(コードは記事の最後に掲載)して閉じる。
- 保存する際は《ファイルの種類》を「マクロ有効ブック」としましょう。
使い方:順位別に受験番号と受験者名を表示する
A1:C11に以下のような表があると仮定しましょう。
受験番号 受験者名 得点 10001 佐藤 4 10002 田中 9 10003 加藤 3 10004 堀 9 10005 山田 3 10006 桜井 9 10007 井上 7 10008 佐々木 8 10009 小野 10 10010 吉田 4
順位をE1:E11に設定します。
順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
そして、セルF1に「受験番号」、セルG1に「受験者名」と入力しておきます。
次に、セルF2に以下の関数を入力します。
=GetCandidateNumberByRank($A$2:$A$11,$C$2:$C$11,E2,"desc")
そして、セルG2に以下の関数を入力します。
=GetCandidateNumberByRank($B$2:$B$11,$C$2:$C$11,E2,"desc")
これで、F2とG2に順位1位の受験番号と受験者名が表示されます。F2とG2を選択し、E3~E11までのセルにコピーすれば、各順位に応じた受験番号と受験者名が表示されます。
まとめ
この記事では、Excelで順位別に受験番号と受験者名を表示する方法を紹介しました。ユーザー定義関数「GetCandidateNumberByRank」を使えば、簡単に各順位に応じた受験番号と受験者名を取得することができます。得点リストを元に順位を出したい時に、ぜひ活用してみてください。
この関数を使うことで、誰がどの順位になったか、受験番号と受験者名を簡単に一覧表示することができます。順位リストを作成する際の手間が省けるだけでなく、データを編集するたびに自動で更新されるため、効率的に作業を進められます。
Excelの機能を活用して、日々の業務をより効率化しましょう!
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