はじめに
Excelを使って日付の計算を行う際に、DATEDIF関数は非常に便利です。
ただしDATEDIF関数は「関数の挿入」の一覧にはありません。手入力する必要がある関数です。
この記事では、DATEDIF関数の基本的な使い方を解説し、具体的な例を提示していきます。
DATEDIF関数とは
DATEDIF関数は、2つの日付間の差(年、月、日)を計算するExcelの関数です。以下が基本的な構文です。
=DATEDIF(開始日, 終了日, 単位)
単位は以下のような文字列を指定できます。
- “y” – 年数の差
- “m” – 月数の差
- “d” – 日数の差
- “ym” – 月数の差(年を無視)
- “yd” – 日数の差(年を無視)
- “md” – 日数の差(年と月を無視)
基本的なDATEDIF関数の使い方
ここでは、DATEDIF関数で計算できる日付の差を具体的な例で紹介します。
開始日 | 終了日 | 単位 | 関数 | 結果 |
---|---|---|---|---|
2020/1/1 | 2023/1/1 | y | =DATEDIF(A2, B2, “y”) | 3 |
2020/1/1 | 2023/4/1 | m | =DATEDIF(A3, B3, “m”) | 40 |
2020/1/1 | 2023/1/1 | d | =DATEDIF(A4, B4, “d”) | 1096 |
エラーや注意点
DATEDIF関数を使用する際の注意点を以下に示します。
- 【最重要】DATEDIF関数は「関数の挿入」の一覧にはありません。したがって手入力する必要があります。
- 開始日が終了日よりも未来の場合、DATEDIF関数はエラーを返します。
- 単位に指定できる文字列は、上記で紹介したもの以外使用できません。
- 日付を入力する際には、日付の形式を正しく指定することが重要です。例えば、”2020/1/1″ や “2020年1月1日” など。
- 単位の文字列はダブルクォーテーションで囲む必要があります(例:”y”)。
まとめ
この記事では、DATEDIF関数の基本的な使い方と注意点について紹介しました。DATEDIF関数を使えば、日付の差を簡単に計算することができます。次のシリーズでは、DATEDIF関数を用いた応用例や他の関連関数について解説していきます。
演習問題
以下の演習問題を解いて、DATEDIF関数の理解を深めましょう。
- 2023年1月1日から2023年12月31日までの期間において、何日間が経過しているか計算してください。
- 1995年3月15日生まれの人が、2023年4月1日時点で何歳になるか計算してください。
- 2021年6月1日から2023年4月1日までの期間において、何ヶ月が経過しているか計算してください。
解答
- 365日
- 28歳
- 22ヶ月
解説
- 問題1では、DATEDIF関数を使って以下のように計算できます。
=DATEDIF("2023/1/1", "2023/12/31", "d")
この式は、2023年1月1日から2023年12月31日までの日数を計算し、365日が答えとなります。 - 問題2では、以下のようにDATEDIF関数を使って計算できます。
=DATEDIF("1995/3/15", "2023/4/1", "y")
この式は、1995年3月15日生まれの人が2023年4月1日時点で何歳になるかを計算し、28歳が答えとなります。 - 問題3では、以下のようにDATEDIF関数を使って計算できます。
=DATEDIF("2021/6/1", "2023/4/1", "m")
この式は、2021年6月1日から2023年4月1日までの期間において、何ヶ月が経過しているかを計算し、22ヶ月が答えとなります。
コメント