Excel UNIQUE関数と他の関数との組み合わせ: 効率的なデータ分析への道
ExcelのUNIQUE関数は、重複データを削除する際に非常に便利な機能です。しかし、他の関数と組み合わせることで、さらに効率的なデータ分析が可能になります。本記事では、UNIQUE関数と他の関数の組み合わせを使ったデータ分析例を紹介します。
UNIQUE関数とFILTER, SORT等の組み合わせ
UNIQUE関数をFILTER関数やSORT関数と組み合わせることで、重複データを削除しつつ、特定の条件に合ったデータを抽出・整列できます。
例えば、次のような社員リストがあります。
社員ID | 氏名 | 部署 |
---|---|---|
1 | 山田太郎 | 営業部 |
2 | 佐藤花子 | 経理部 |
3 | 鈴木一郎 | 営業部 |
4 | 高橋紀子 | 経理部 |
5 | 田中和也 | 営業部 |
このリストから、部署ごとの重複のない氏名リストを作成したい場合、UNIQUE関数とFILTER関数を組み合わせて以下のように記述できます。
=UNIQUE(FILTER(B2:B6, C2:C6="営業部"))
この式は、「営業部」に所属する社員の氏名を重複なく抽出しています。同様に、他の部署についても同じ方法で抽出できます。
さらに、SORT関数を組み合わせることで、氏名をアルファベット順に並べ替えることができます。
=SORT(UNIQUE(FILTER(B2:B6, C2:C6="営業部")))
UNIQUE関数とIF, AND, OR等の組み合わせ
UNIQUE関数とIF, AND, OR関数を組み合わせることで、より複雑な条件に基づいた重複データの削除や抽出が可能になります。
例えば、上記の社員リストに加えて、「役職」列が追加された場合、特定の部署のマネージャーだけを抽出したいとします。
社員ID | 氏名 | 部署 | 役職 |
---|---|---|---|
1 | 山田太郎 | 営業部 | マネージャー |
2 | 佐藤花子 | 経理部 | 一般社員 |
3 | 鈴木一郎 | 営業部 | 一般社員 |
4 | 高橋紀子 | 経理部 | マネージャー |
5 | 田中和也 | 営業部 | 一般社員 |
この場合、UNIQUE関数とIF関数、AND関数を組み合わせて以下のように記述できます。
=UNIQUE(FILTER(B2:B6, (C2:C6="営業部")*(D2:D6="マネージャー")))
この式は、「営業部」に所属し、「マネージャー」である社員の氏名を重複なく抽出しています。
組み合わせを活用したデータ分析の例
UNIQUE関数と他の関数を組み合わせることで、さまざまなデータ分析が可能になります。例えば、売上データから特定期間内のユニークな顧客数を抽出する場合や、アンケートデータから特定の条件を満たす回答者のリストを作成する場合などが考えられます。
例えば、次のような売上データがあります。
日付 | 顧客ID | 商品名 | 売上金額 |
---|---|---|---|
2023/1/1 | 1 | 商品A | 1000 |
2023/1/2 | 2 | 商品B | 2000 |
2023/1/3 | 1 | 商品C | 3000 |
2023/1/4 | 3 | 商品A | 1000 |
2023/1/5 | 2 | 商品A | 1000 |
ここで、2023年1月のユニークな顧客数を計算するには、UNIQUE関数と他の関数を組み合わせて以下のように記述できます。ROWS関数は行数を調べる関数です。YEAR関数とMONTH関数はそれぞれ日付データから年と月を取り出す関数です。
=ROWS(UNIQUE(FILTER(B2:B6, YEAR(A2:A6)=2023, MONTH(A2:A6)=1)))
この式は、2023年1月のユニークな顧客IDの数をカウントしています。
このように、UNIQUE関数と他の関数を組み合わせることで、効率的なデータ分析が可能になります。是非、日々の業務やデータ分析で活用してみてください。
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