MATCH関数の照合の種類徹底解説!1, 0, -1の違いと実用例で学ぶ
ExcelのMATCH関数の照合の種類(1, 0, -1)について詳しく解説!それぞれの違いと具体的なサンプルを用いて理解し、データ検索スキルを向上させましょう。
はじめに
Microsoft Excelでは、データの検索や整理に役立つ関数が多数用意されています。今回は、MATCH関数の照合の種類(1, 0, -1)に焦点を当て、それぞれの違いや使い方を実用例とともに解説します。これをマスターすることで、Excelでのデータ検索がさらに効率的に行えるようになります。
MATCH関数の基本
MATCH関数は、指定した値が範囲内で最初に現れる位置を返す関数です。構文は以下の通りです。
=MATCH(検索値, 検索範囲, 照合の種類)
照合の種類には、1,0,-1の3つがあり、それぞれ異なる検索方法で値を見つけることができます。それでは、それぞれの照合の種類について詳しく見ていきましょう。
1. 照合の種類1:最も近い値(次の値以下)
照合の種類が1の場合、検索値に最も近い値を見つけますが、次の値を超えない範囲内で最大の値を返します。ただし、この機能を利用するためには、検索範囲が昇順に並べられている必要があります。
サンプル1:等級の検索
例として、学生の得点に基づいて等級を検索するケースを考えましょう。以下のような等級テーブルがあるとします。
得点 | 等級 |
---|---|
0 | F |
50 | D |
70 | C |
80 | B |
90 | A |
得点が75点の場合、次のようなMATCH関数を使います。
=MATCH(75, A2:A6, 1)
この関数は、75点に最も近い値が70点(C等級)であることを示します。つまり、75点の学生はC等級です。
2. 照合の種類0:完全一致
照合の種類が0の場合、検索範囲内で検索値と完全に一致する値を見つけます。検索範囲の並び順は問いません。
サンプル2:商品名に基づく価格の検索
例として、商品名に基づいて価格を検索するケースを考えましょう。以下のような商品リストがあるとします。
商品名 | 価格 |
---|---|
リンゴ | 100 |
バナナ | 150 |
オレンジ | 200 |
バナナの価格を検索する場合、次のようなMATCH関数を使います。
=MATCH("バナナ", A2:A4, 0)
この関数は、バナナが検索範囲内の2番目のセルに位置していることを示します。つまり、バナナの価格は150円です。
3. 照合の種類-1:最も近い値(前の値以上)
照合の種類が-1の場合、検索値に最も近い値を見つけますが、前の値を下回らない範囲内で最小の値を返します。ただし、この機能を利用するためには、検索範囲が降順に並べられている必要があります。
サンプル3:割引コードに基づく割引率の検索
例として、購入金額に基づいて割引率を検索するケースを考えましょう。以下のような割引テーブルがあるとします。
購入金額 | 割引率 |
---|---|
10000 | 20% |
5000 | 10% |
0 | 0% |
購入金額が6000円の場合、次のようなMATCH関数を使います。
=MATCH(6000, A2:A4, -1)
この関数は、6000円に最も近い値が10000円(20%割引)であることを示します。つまり、6000円の購入では20%の割引が適用されます。
まとめ
今回は、ExcelのMATCH関数の照合の種類(1, 0, -1)について、それぞれの違いと実用例を紹介しました。これらの照合の種類を理解し、適切に使い分けることで、Excelでのデータ検索がより効率的に行えるようになります。ぜひ、日々の業務やデータ分析で活用してください。
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