改行を認識させて行の分割に利用する計算式の設定

改行を認識させて行の分割に利用するExcel計算式

Excelでは、データが改行で区切られている場合、その改行を認識させてデータを行ごとに分割することができます。今回は、TEXTSPLIT関数CHAR(10)を使用して、セル内のデータを改行ごとに分割する方法を紹介します。

以下のサンプルデータを使用して、具体的な計算式の構造を解説します。このデータは、セルA1に埋め込まれています。

サンプルデータ……(A1)

名前, 年齢, 職業, 都市
山田 太郎, 30, エンジニア, 東京
鈴木 一郎, 25, デザイナー, 大阪
佐藤 花子, 27, 教師, 名古屋
高橋 次郎, 35, 医師, 福岡
伊藤 三郎, 28, 弁護士, 札幌
渡辺 四郎, 32, 会社員, 広島
中村 美咲, 24, 看護師, 仙台

このデータを行ごとに分割するために、以下の計算式を使用します。第三引数が行区切り用の文字を設定する欄です。CHAR(10)は改行を意味します。

=TEXTSPLIT(A1,,CHAR(10))

この計算式をセルB2に入力してみましょう。セルA1のデータが改行で分割され、行ごとに表示されます。

また、第二引数は列区切り用の文字を指定する欄です。上記のケースでは,を指定すれば列分割も同時に実行可能になります。

計算式の構造

計算式の構造について詳しく見ていきましょう。

=TEXTSPLIT(参照セル,,CHAR(10))

この計算式は、次の要素から構成されています:

  • TEXTSPLIT: 文字列を特定の区切り文字で分割するための関数です。
  • 参照セル: 分割する文字列が入力されているセルを参照します。この例ではセルA1です。
  • CHAR(10): 改行文字を表します。Windows環境では、改行はASCIIコード10(ラインフィード)で表されます。

この計算式は、参照セル内のデータを改行ごとに分割し、各行を新しいセルに配置します。

使用例

実際の使用例を見てみましょう。以下のデータがセルA1に入力されているとします:

名前, 年齢, 職業, 都市
山田 太郎, 30, エンジニア, 東京
鈴木 一郎, 25, デザイナー, 大阪
佐藤 花子, 27, 教師, 名古屋
高橋 次郎, 35, 医師, 福岡
伊藤 三郎, 28, 弁護士, 札幌
渡辺 四郎, 32, 会社員, 広島
中村 美咲, 24, 看護師, 仙台

セルA2に以下の計算式を入力します:

=TEXTSPLIT(A1,,CHAR(10))

すると、セルA2以降にデータが行ごとに分割されて表示されます。

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