Excelでアルファベットの半角大文字の一覧を生成する計算式
Excel 365では、スピル形式を利用して効率的にデータを表示することができます。本記事では、UNICHAR関数とSEQUENCE関数を組み合わせて、アルファベットの半角大文字一覧をスピル形式で生成する計算式を解説します。
これは各アルファベット文字に割り当てられているUNICODE・番号を使用した計算式です【参考ページ:半角アルファベットの文字コードリスト】。
数式の概要
アルファベットの半角大文字(AからZ)をスピル形式で表示するための数式は以下の通りです。コピー・ペーストしてそのまま使用できます。これは下方向に展開します。
=UNICHAR(SEQUENCE(26, 1, 65, 1))
右方向に展開する計算式は
=UNICHAR(SEQUENCE(1, 26, 65, 1))
です。また、第4引数の1は省略可能です。
数式の構造と論理
この数式は、SEQUENCE関数とUNICHAR関数を組み合わせて、ASCIIコードをアルファベットの半角大文字に変換し、それをスピル形式で表示するものです。それぞれの関数の役割と数式全体の動作について詳しく見ていきましょう。
SEQUENCE関数
SEQUENCE関数は、指定した範囲の連続した数値を生成します。この数式では、SEQUENCE
関数が生成する数値は65から90です。これらの数値は、ASCIIコードでアルファベットの半角大文字AからZに対応します。
=SEQUENCE(26, 1, 65, 1)
26
:生成する数値の個数(アルファベットの文字数)1
:1列のみ生成65
:開始値(ASCIIコードでAの値)1
:増分(1ずつ増やす)(省略可能)
この結果、SEQUENCE
関数は次のような配列を下方向へ生成します。
{65, 66, 67, 68, 69, 70, 71, 72, 73, 74, 75, 76, 77, 78, 79, 80, 81, 82, 83, 84, 85, 86, 87, 88, 89, 90}
UNICHAR関数
UNICHAR
関数は、指定したUnicodeコードポイントに対応する文字を返します。この数式では、SEQUENCE
関数が生成した65から90までの数値をそれぞれのUnicode文字(アルファベットの半角大文字)に変換します。
=UNICHAR(SEQUENCE(26, 1, 65, 1))
この結果、UNICHAR
関数は次のような文字列配列を生成します:
{"A", "B", "C", "D", "E", "F", "G", "H", "I", "J", "K", "L", "M", "N", "O", "P", "Q", "R", "S", "T", "U", "V", "W", "X", "Y", "Z"}
数式全体の動作
数式全体では、まずSEQUENCE
関数が65から90までの連続した数値を生成し、それをUNICHAR
関数が受け取って、それぞれの数値に対応するUnicode文字を返します。この結果、AからZまでのアルファベットの半角大文字がスピル形式で表示されます。
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