ExcelのVLOOKUP関数でワイルドカードを活用する方法(2・キーワードはセル参照)

VLOOKUP関数を使用してワイルドカードによる部分一致検索を行う方法を、具体的な事例を通じて解説します。この技術は、特定のキーワードが含まれるデータを効率的に見つけ出す際に役立ちます。

今回はキーワードがセルに入力されているケースの事例紹介です。

VLOOKUP関数の検索値にワイルドカード(*)を使用した例2(キーワードに参照セルを指定)

VLOOKUP関数での検索練習用の準備

ある書籍リスト(A1:D28)があり、その中から特定のキーワードを含む書籍の情報を抽出したい場合を考えます。例えば、キーワードとして「社会」を含む書籍の【書名】と【金額】を見つけたいとします。

キーワードはG1セルに入力し、これを基に検索を行います。この方法の利点は、キーワードを柔軟に変更できる点にあります。

VLOOKUP関数を使ってキーワードに部分一致する書名と金額を検索します。部分一致検索を実現するために、ワイルドカード（*）を使用します。ワイルドカード使用時は[検索方法]に「FALSE」を指定してください。

ワイルドカードは文字列なので「”」で囲みます。
参照セルは別のアイテムであるため「&」で接続します。

書名を検索する式は以下の通りです：

=VLOOKUP("*" & G1 & "*", A2:D28, 1, FALSE)

この式では、* は任意の文字列を表し、G1セルの内容を含む書名を検索範囲A2:D28から探します。1は書名がある列のインデックス番号です。

金額を検索する式は次のようになります：

=VLOOKUP("*" & G1 & "*", A2:D28, 3, FALSE)

ここでもワイルドカードを使用していますが、3は金額がある列のインデックス番号です。