Excelでイロレーティング(Elo rating)に基づくレートの増減を計算する方法
この記事では、Excelを使用してイロレーティングシステム(Elo rating)に基づくレートの増減を計算する方法について解説します。イロレーティングシステムは、プレイヤーの相対的なスキルレベルを数値化するのに広く用いられる方法で、勝敗に基づいてプレイヤーのレーティングを更新します。
計算の準備
まず、Excelシートに以下の情報を入力します。この例では、プレイヤーAとプレイヤーBが対戦し、プレイヤーAが勝利したシナリオを想定しています。
この計算時には試合結果を表すセルに「勝ち=1、引き分け=0.5、負け=0」を入力しておきます。
Aのレート | 1600 |
Bのレート | 1500 |
Aの勝率 | |
結果 | 1 |
レート増減 |
- B4セルに試合結果(勝ち=1、引き分け=0.5、負け=0)を入力
勝率の計算
プレイヤーAの勝率は、プレイヤーBとのレート差に基づいて計算されます。B3セルに次の数式を入力して勝率を計算します:
=1/(1+10^((B2-B1)/400))
つまり
=1/(1+10^((Bのレート-Aのレート)/400))
の式です。この式は、プレイヤーBがプレイヤーAに勝つ確率を計算し、それを基にプレイヤーAの勝率を導き出します。
レートの増減計算
試合の結果に基づいてプレイヤーAのレート増減を計算します。B5セルに以下の数式を入力します:
=32*(B4-B3)
ここで、「32」はK値であり、レーティングの変動感度を示します。これは同じレートのプレイヤーが対戦した場合の増減値を「±16」とする設定値です。
B4は実際の試合結果(1は勝ち)、B3は計算された勝率です。この計算により、プレイヤーAのレートがどの程度増減するかを求めることができます。
参考:イロレーティング(Elo rating)に基づく獲得ポイント早見表
抜粋:レート差と獲得ポイントの早見表(2ずつ、200差まで小数第2位表示)
イロレーティング(Elo rating)に基づく、レーティング差と獲得ポイントの早見表です。 K値は「32」です。 レート差と獲得ポイントの早見表(10ずつ、500差まで、小数第2位表示) 小数第3位以下は四捨五入しています。K値は「32」...
コメント