2023年末時点で使えるExcel 365 のスピル配列関数を紹介(3)【データベース・リスト操作編】

Excel 365には、データを効率的に処理するための便利な関数が多数存在します。特にデータの抽出、フィルタリング、並べ替えに関連する関数は、データ分析や整理において非常に重要です。

この記事では有用なスピル配列関数を紹介します。

3回目は【データベース・リスト編】です。各関数の詳しい説明はリンク先を参照してください。

データ抽出・フィルタリング関数

以下の関数は、データセットから特定の情報を抽出する際に役立ちます。

FILTER関数は、指定した条件に基づいてデータを抽出します。これにより、特定の基準を満たすデータのみを簡単に表示することができます。

A2:D6の中からC列が「マーケティング」の行だけを抽出する式

UNIQUE関数は、データセットから重複のないユニークな値を抽出します。これにより、重複データを除外した分析が可能になります。

C2:C6内のアイテムリストを生成する式

TEXTSPLIT関数は、指定された区切り文字を用いてテキストを分割します。これにより、複雑なテキストデータを簡単に解析できます。CSVデータ(カンマ区切りデータ)などの処理に有用です。

A1のデータをカンマ区切りで認識し、複数セルに分割して出力する式。この式は下方向にコピーする必要がある。

以下の関数は、データセットの並べ替えに特化しています。両関数ともに並べ替えを実現しますが、複数のキー指定をする際の設定方法などが異なります。

SORT関数は、データセットを特定の基準に従って並べ替えます。これにより、データを任意の順序で整理できます。

A2:D6の範囲を4列目(年齢)を基準に降順(大きい方が上)で並べ替えて表示させる式

SORTBY関数は、他の列や行に基づいてデータを並べ替えます。これにより、関連するデータに基づいた詳細な並べ替えが可能になります。

A2:D6の範囲をD2:D6の値を基準に降順で並べ替えて表示させる式

これらの関数を活用することで、データの抽出、フィルタリング、並べ替えを効果的かつ効率的に行うことができます。Excelでデータを扱う際に、これらの関数をぜひ活用してみてください。