2023年末時点で使えるExcel 365 のスピル配列関数を紹介(2)【データ結合・操作編】

2023年末時点で使えるExcel 365 のスピル配列関数を紹介(2)【データ結合・操作編】

Excel 365では、データの結合や操作を容易にするための便利なスピル配列関数がいくつかあります。これらの関数は、データの整理や分析を行う際に役立ちます。

2回目は【データ結合・操作編】です。各関数の詳しい説明はリンク先を参照してください。

VSTACK関数:垂直方向のデータ結合

VSTACK関数は、複数の範囲や配列を垂直方向に結合します。これにより、異なるデータセットを一つの列にまとめることができます。

D3:E5とG3:H4とJ3:K6を縦に結合する式

HSTACK関数:水平方向のデータ結合

HSTACK関数は、複数の範囲や配列を水平方向に結合します。異なるデータセットを一つの行にまとめる際に使用します。

A1:A4とA6:A9とA11:A14を横に結合する式

TAKE関数:配列の先頭から指定数の行/列を取得

TAKE関数は、配列の先頭から指定した数の行または列を取得します。必要なデータの部分的な抽出に適しています。

上からと左からだけでなく、下からや右からも取り出すことができます。

A1:D11の範囲から上から4行、左から3列を取り出す式

DROP関数:配列の先頭から指定数の行/列を除外

DROP関数は、配列の先頭から指定した数の行または列を除外します。不要なデータを簡単に取り除くことができます。

A1:D11より、下3行と右1列を削除して表示する式

CHOOSEROWS関数:指定行のみを含む配列を生成

CHOOSEROWS関数は、指定した行のみを含む新しい配列を生成します。特定の行に注目したい場合に便利です。

A1:D11より上の1行目、下から3行目、下から2行目、一番下の行、を表示させる式

CHOOSECOLS関数:指定列のみを含む配列を生成

CHOOSECOLS関数は、指定した列のみを含む新しい配列を生成します。特定の列にフォーカスした分析に適しています。

A1:D11の左の列と4列目を表示する式

EXPAND関数:配列を指定サイズに拡張

EXPAND関数は、配列を指定されたサイズに拡張します。データのサイズを拡張し、そこへ値を埋める調整時に役立ちます。

B2:B4の範囲を5行(受験者数+欠席者数)へ拡張、拡張セルへは0を入力

まとめ

これらのデータ結合・操作関数を活用することで、データの整理や分析をより柔軟かつ効率的に行うことができます。データを扱う際にこれらの関数をぜひ活用してみてください。

 

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