SEQUENCE関数で二次元配列の連続番号を作成する方法
この記事は【新関数「SEQUENCE」で連続番号を作成する方法(一次元連続番号)】の記事の続きです。前回の記事では行方向、あるいは列方向のみに展開する連続番号式を紹介しました。
前回の記事
今回は矩形型に展開する連続番号式を紹介します。
上から連続番号を振る標準の連続番号
SEQUENCE関数は、指定された行数と列数に従って連続する数値の配列を生成するExcelの強力な関数です。行方向に連続番号を振りたい場合、SEQUENCE関数に行数、列数、開始する数値、そして増分(ステップ)を指定します。
たとえば、次の計算式を使用してみます。
=SEQUENCE(6,3,1010,10) & "号"
この式では6行3列の配列を作成し、各セルには1010から始まる番号が10ごとに増加し、「号」が付けられます。
この配列は次のように表示されます。
このようにSEQUENCE関数は、繰り返しの作業を自動化し、効率的なデータ作成を可能にします。
左から連続番号を振るTRANSPOSE関数と組み合わせた連続番号
連続番号を左から右へ配列する場合は、SEQUENCE関数とTRANSPOSE関数を組み合わせます。SEQUENCE関数で生成された配列は、デフォルトでは上から下へ数値が増加しますが、TRANSPOSE関数を適用することでこの順序を変え、左から右へと増加させることができます。
次の式の例をご覧ください。
=TRANSPOSE(SEQUENCE(3,6,1010,10)) & "号"
まず、3行6列の配列を生成し、その後TRANSPOSE関数で行と列を入れ替えます。入れ替えることを考慮して、6行3列を3行6列と逆転して登録しておくのがポイントです。
これにより、数値は左から右へと順に配置され、「号」が各数値に付加されます。最終的な配列は以下のようになります。
この方法は、特に表やリストの順番を視覚的に整理したい場合に非常に役立ちます。
SEQUENCE関数はExcelでのデータ管理を強化するための新しいツールです。これらの例を試して、日々の作業をより効率的にしてみてください。
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