「検査対象セルが祝日ならば○、そうでないならば×を表示させる」といった処理をIF関数で実現させるときの、論理式欄への設定内容をご紹介します。
事前に祝日リストを作成しておきます。また左の列には「国民の祝日月日」という名前を設定しておきます(範囲名)。
参考:「国民の祝日について – 内閣府」
国民の祝日・休日月日 | 国民の祝日・休日名称 |
---|---|
2023/01/01 | 元日 |
2023/01/02 | 休日 |
2023/01/09 | 成人の日 |
2023/02/11 | 建国記念の日 |
2023/02/23 | 天皇誕生日 |
2023/03/21 | 春分の日 |
2023/04/29 | 昭和の日 |
2023/05/03 | 憲法記念日 |
2023/05/04 | みどりの日 |
2023/05/05 | こどもの日 |
2023/07/17 | 海の日 |
2023/08/11 | 山の日 |
2023/09/18 | 敬老の日 |
2023/09/23 | 秋分の日 |
2023/10/09 | スポーツの日 |
2023/11/03 | 文化の日 |
2023/11/23 | 勤労感謝の日 |
2024/01/01 | 元日 |
2024/01/08 | 成人の日 |
2024/02/11 | 建国記念の日 |
2024/02/12 | 休日 |
2024/02/23 | 天皇誕生日 |
2024/03/20 | 春分の日 |
2024/04/29 | 昭和の日 |
2024/05/03 | 憲法記念日 |
2024/05/04 | みどりの日 |
2024/05/05 | こどもの日 |
2024/05/06 | 休日 |
2024/07/15 | 海の日 |
2024/08/11 | 山の日 |
2024/08/12 | 休日 |
2024/09/16 | 敬老の日 |
2024/09/22 | 秋分の日 |
2024/09/23 | 休日 |
2024/10/14 | スポーツの日 |
2024/11/03 | 文化の日 |
2024/11/04 | 休日 |
2024/11/23 | 勤労感謝の日 |
あとは以下の式を作成すれば、「検査対象セル」が祝日の場合に「○」が表示されます。
=IF(COUNTIF(国民の祝日月日,検査対象セル)=1,"○","×")
COUNTIF関数は第一引数の「範囲」から第二引数の「検索条件」の値が何個あるかを数えます。検査対象の日付が祝日一覧に1つ見つかればその日は祝日になるというわけです。
つまり、「検査対象セル」が「国民の祝日月日」の範囲内に1つだけ存在しているかを検査する論理式は
COUNTIF(国民の祝日月日,検査対象セル)=1
となるわけです。この状態に合致すれば「〇」、合致しなければ「×」を表示させるという処理はIF関数で行っています。完成例・具体例をみてみましょう。
日付 | 祝日 |
---|---|
2024/9/18 | × |
2024/9/19 | × |
2024/9/20 | × |
2024/9/21 | × |
2024/9/22 | ○ |
2024/9/23 | ○ |
2024/9/24 | × |
2024/9/25 | × |
2024/9/26 | × |
2024/9/27 | × |
セルB2に以下の式をコピーして、最後までコピーする方法が一般的でしょう。祝日に一致すると「〇」が付きます。
=IF(COUNTIF(国民の祝日月日,A2)=1,"○","×")
また、下記の計算式を使用することも可能です。
最新バージョンのExcelで「@A:A」のように記述すると対応するA列の値を採用します。旧バージョンでは「@」を外してください。
=IF(COUNTIF(国民の祝日月日,@A:A)=1,"○","×")
「ファイル:オプション:数式」にある「R1C1参照形式を使用する」チェックをオンにすると以下の形式が使用可能です。Rの次の数値で下方向の距離を指定できます。Cの次の数値で右方向の距離を指定できます。C[-1]は左方向に1つずれた位置のセルを採用する意味です。
=IF(COUNTIF(国民の祝日月日,RC[-1]),"○","×")
上記の表でA列に「日付」という名前を付けておけば下記の指定方法も可能です。対応する「日付」の列が採用されます。
=IF(COUNTIF(国民の祝日月日,@日付)=1,"○","×")
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