セルに入力する日付が今日より○日前/後でなければ警告を表示させる方法:入力制限・入力規則

Excelで日付の入力規則を設定する際の手順を、より詳細に説明します。特に、「日付」と「データ」の関係、および「開始日」と「終了日」の欄に「TODAY関数」を使用する方法に焦点を当てます。

Excelでの日付入力規則設定手順

1. 「日付」の入力規則を設定する

  • 手順:
    1. 制限をかけたいセル範囲を選択します。
    2. [データ] タブの [データツール] グループから [データの入力規則] をクリックします。

    3. 「設定」タブで、条件の「入力値の種類」に「日付」を選択します。
    4. 「データ」欄で、制限のタイプを選びます(例:「次の値以上」、「次の値以下」など)。

2. 「開始日」と「終了日」の設定

  • 「開始日」や「終了日」には直接「今日」というオプションがありません。代わりに、「=TODAY()」関数を使用して現在の日付を動的に参照します。
  • 例えば、「今日より前の日付は不可」とする場合は、「データ」で「次の値より大きい」を選択し、「開始日」に「=TODAY()」と入力します。

=TODAY()

 

3. エラーメッセージの設定

  • 「エラーメッセージ」タブで、条件に違反した際に表示されるメッセージを設定します。
  • ここで、エラーメッセージのタイトルと内容をユーザーが理解しやすい形で入力します。

具体的な事例

TODAY関数は本日を意味します。さらにDATE関数を用いれば「=DATE(年,月,日)」の形式で特定の年月日分を指定することができます。

  1. 「今日より前」の日付を警告する設定:
    • 「データ」で「次の値より大きい」を選択し、「開始日」に「=TODAY()」と入力。
  2. 「今日より後」の日付を警告する設定:
    • 「データ」で「次の値より小さい」を選択し、「終了日」に「=TODAY()」と入力。
  3. 「今日より○日前より後」の日付を警告する設定:
    • 「データ」で「次の値より大きい」を選択し、「開始日」に「=TODAY()-10」(10は任意の日数)と入力。
  4. 「今日より◎年○か月前より後」の日付を警告する設定:
    • 「データ」で「次の値より大きい」を選択し、「開始日」に「=TODAY()-DATE(2,8,0)」(2は任意の年数、8は任意の月数)と入力。
  5. 「今日より○日後より前」の日付を警告する設定:
    • 「データ」で「次の値より小さい」を選択し、「終了日」に「=TODAY()+5」(5は任意の日数)と入力。
  6. 「今日より◎年○か月前より前」の日付を警告する設定:
    • 「データ」で「次の値より小さい」を選択し、「終了日」に「=TODAY()+DATE(2,8,0)」(2は任意の年数、8は任意の月数)

注意点

  • TODAY関数」は、その日の日付を返すExcelの関数です。この関数を使うことで、日付の条件を毎日自動的に更新できます。
  • さらに「DATE関数」を使えば、本日から「◎年○か月×日」より前、後、のような設定も可能になります。
  • エラーメッセージは、ユーザーが入力規則を理解しやすいように設定してください。

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