場合分けや条件分岐に使うExcel関数を紹介

エクセルで場合分けや条件分岐を行うための関数、すなわちIF関数, IFS関数, CHOOSE関数, SWITCH関数にはそれぞれ特有の特性と利用シーンがあります。それぞれの基本的な特性と使い分けを以下にまとめます。

各関数のより詳しい説明を求められるにはリンク先ページをご覧ください。

基本的な場合分けや条件分岐に使うExcel関数

「例:」のテストをする際はA1に値を入れ、計算式は別の場所へ作成・もしくはコピペしてください。

IF関数

  • 特性: 二つの選択肢の中から、条件が真(TRUE)の場合と偽(FALSE)の場合とで、どちらの値を取るかを選択します。
  • 使い所: 単一の条件で二つの結果を選ぶ場合に適しています。

IF関数の例:

=IF(A1>10, "大", "小")

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IFS関数

  • 特性: 複数の条件を指定し、最初の真(TRUE)となる条件に対応する結果を返します。
  • 使い所: 複数の条件を持つ場合で、各条件が互いに排他的(一つの条件が真の場合、他の条件は全て偽となる)である場合に適しています。

IFS関数の例:

=IFS(A1>100, "特大",A1>50,"大",A1>20, "中",TRUE,"小")

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CHOOSE関数

  • 特性: インデックス番号に基づいて、複数の選択肢から一つの値を選択します。
  • 使い所:
    • インデックスや順番に基づく選択を行いたい場合に適しています。
    • SWITCH関数と異なり、条件ではなく、直接的なインデックス番号に基づく選択が特徴です。

CHOOSE関数の例:

=CHOOSE(A1, "赤", "青", "緑")

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SWITCH関数

  • 特性: 式の値や条件に基づき、複数の結果から一つを選択します。
  • 使い所:
    • 同じ値や条件に対して複数の結果を選択する場合に適しています。
    • IFS関数と似ていますが、SWITCHは「値の一致」に基づいて選択を行います。

SWITCH関数の例:

=SWITCH(A1, 1, "一", 2, "二", "その他")

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使い分けのポイント

  1. 単純な真偽の分岐: IFを使用。
  2. 複数の条件があり、それぞれの条件に応じた結果が必要: IFSを使用。
  3. インデックスや順番に基づく選択: CHOOSEを使用。
  4. 特定の値の一致に基づく選択: SWITCHを使用。

どの関数を使用するかは、具体的な問題やデータの特性、そして個人の好みや慣れにも依存します。上記のポイントは一つの目安として考えてください。

複雑な設定を可能にする場合分けや条件分岐に使うExcel関数

上記の関数をさらに発展させるには下記のような関数と組み合わせることが適しています。

AND関数

  • 特性: すべての条件が真(TRUE)である場合に真を返します。
  • 使い所: 複数の条件がすべて満たされているかを確認する場合に使用します。

AND関数の例:

=IF(AND(A1>10, B1<5), "両方の条件を満たす", "条件を満たさない")

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OR関数

  • 特性: いずれかの条件が真(TRUE)である場合に真を返します。
  • 使い所: 複数の条件のうち、どれか一つでも満たされているかを確認する場合に使用します。

OR関数の例:

=IF(OR(A1>10, B1<5), "どちらかの条件を満たす", "条件を満たさない")

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ISERROR関数

  • 特性: 式がエラーを返す場合に真(TRUE)を返します。
  • 使い所: 式の結果がエラー(例: #VALUE!, #DIV/0! など)であるかを確認する場合に使用します。

ISERROR関数の例:

=IF(ISERROR(A1/B1), "エラー発生", A1/B1)

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複雑な分岐の例

これらの基本的な関数を組み合わせることで、より高度な分岐や条件設定を行うことができます。

例えば、A1の値が10より大きく、B1の値が5より小さい、またはC1の値がエラーである場合に、ある処理を行いたいとします。その場合の条件式は次のようになります。

=IF(OR(AND(A1>10, B1<5), ISERROR(C1)), "条件を満たす", "条件を満たさない")

このように、Excelの関数を組み合わせることで、非常に複雑な条件や計算を実現することができます。

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