Excelで計算式を編集していると「これは不完全な数式です。+や-などの演算子がありますが、その後にオペランドがありません。」というエラーメッセージが表示されることがあります。
このエラーメッセージは、Excelの数式が適切に終わっていないときに表示されます。「オペランド」とは、単純に言えば、演算子(たとえば +、-、*、/ など)によって操作される値やデータのことを指します。
数式入力時の発生:適切な修正
つまり、このエラーメッセージは、数式中に演算子(たとえば + や -)が存在するにも関わらず、その演算子の後に適切な値(オペランド)が存在しない、という状況を指しています。
例えば、次のような数式はエラーを引き起こします。
=A1+
この数式はエラーとなります。なぜなら、”+” の後ろに何もないため、”+”が何に対して行う演算なのかExcelが解釈できないからです。確定時には以下のメッセージ「数式に入力エラーが見つかりました。これを次のように修正しようとしています:この修正に同意しますか?」が表示されます。ここで「いいえ」を押すと「これは不完全な数式です。+や-などの演算子がありますが、その後にオペランドがありません。」のメッセージが表示されエラーと認識されます。
適切な対応方法は、演算子の後に適切な値(オペランド)を追加することです。つまり、数式を完成させることが必要です。
以下のように修正すればエラーは解消されます。
=A1+B1
この例では、”+” の後ろに “B1” というセル参照(オペランド)を追加しました。このため、数式は完全であり、Excelは “=A1+B1” の計算を正常に行うことができます。
このエラーメッセージが出た場合、まずは数式を確認して、全ての演算子の後に適切な値(セル参照、数値など)があるかどうか確認することをお勧めします。そして、必要であれば数式を修正して完全にしてください。
文字列入力時の発生:先頭に「単一引用符(‘)」を付け足す
また、以下のような文字データを入力しようとした際もこのエラーメッセージが表示されます。
-注意-
+++立入禁止+++
データの先頭に「=」「+」「-」といった記号を入力すると計算式として認識されます。しかし上記は計算式でないため不完全なデータとなり、かつ記号のあとにオペランドがないことによりエラーメッセージが表示されます。
これらの記号で始まる文字データを計算式として扱わない場合は先頭に「単一引用符('
)」を付け足します。したがって以下のように入力してください。
'-注意-
'+++立入禁止+++
これでエラーがなく「単一引用符('
)」のあとが表示されるようになります。
コメント