Excelには、引数の最小値を返すいくつかの関数があります。以下にその一部をリストアップし、それぞれの特徴について簡単に説明します。詳しい情報は各関数名のリンク先ページを参照してください。
- MIN関数: この関数は、指定した範囲内の最小値を返します。
- 例:
=MIN(A1:A10)
(A1からA10までのセルの最小値を求めます)
- 例:
- MINA関数: この関数は、指定した範囲内の数値、または数値として評価可能な引数(文字列の “0” や “1”、TRUE/FALSEなど)の最小値を返します。
- 例:
=MINA(A1:A10)
(A1からA10までのセルの最小値を求めます。ただし、TRUEは1として、FALSEは0として評価します)
- 例:
- MINIFS関数: この関数は、一つ以上の条件を満たすセルの中から最小値を返します。条件を満たさないセルは無視します。
- 例:
=MINIFS(A1:A10, B1:B10, ">=5")
(B列のセルの値が5以上の場合の、A1からA10までのセルの最小値を求めます)
- 例:
- SMALL関数: この関数は、指定した範囲内で最小値から昇順に数えてn番目の値を返します。n=1のとき、SMALL関数はMIN関数と同じ結果を返します。
- 例:
=SMALL(A1:A10, 1)
(A1からA10までのセルの最小値を求めます)
- 例:
- AGGREGATE関数: この関数は他の関数では提供されていない柔軟性を提供します。隠された行やフィルタリングされたデータ、エラーセルを無視して最小値を求めることが可能です。
- 例:
=AGGREGATE(15, 3, A1:A10)
(A1からA10までのセルの最小値を求めます。ただし、隠された行、フィルタリングされたデータ、エラーセルは無視します)
- 例:
- DMIN関数: 指定したデータベースとそのフィールドに対して、指定した条件を満たすレコードのフィールド値の最小値を求めます。データベースに対する条件付きの最大値を求めることができます。
- 例:
=DMIN(A1:C10, "B", E1:E2)
(A1からC10までの範囲のデータベースに対して、B列の最小値を調査し、その際にE1からE2までの範囲に指定した条件を満たすレコードのみを対象とする)
- 例:
以上のように、Excelにはさまざまな種類の「最小値を返す」関数があり、それぞれが特定のニーズに対応できる特性を持っています。その特性を理解し、自分のニーズに最も適した関数を選択することが重要です。
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