Excelには様々な数値の平均値を計算するための関数が用意されています。以下に主なものをリストアップし、それぞれの特徴を簡単に説明します。詳しい情報は各関数名のリンク先ページを参照してください。
- AVERAGE関数: 指定したセル範囲の数値の平均を計算します。数値でないセルや空白のセルは無視されます。
- 例:
=AVERAGE(A1:A10)
(A1からA10までのセルの数値の平均を計算します)
- 例:
- AVERAGEA関数: 指定したセル範囲のすべての値(数値、テキスト、論理値)の平均を計算します。空白のセルは無視されます。
- 例:
=AVERAGEA(A1:A10)
(A1からA10までのセルのすべての値の平均を計算します)
- 例:
- AVERAGEIF関数: 指定した条件を満たすセルの平均を計算します。
- 例:
=AVERAGEIF(A1:A10,">5")
(A1からA10までのセルの数値のうち、5より大きい数値の平均を計算します)
- 例:
- AVERAGEIFS関数: 1つ以上の条件を満たすセルの平均を計算します。
- 例:
=AVERAGEIFS(A1:A10, B1:B10, ">5", C1:C10, "<20")
(A1からA10までのセルの数値のうち、対応するB1からB10のセルが5より大きく、C1からC10のセルが20より小さいものの平均を計算します)
- 例:
- MEDIAN関数: 指定したセル範囲の数値の中央値(平均とは異なりますが、データの「中心」を示すためにしばしば使用されます)を計算します。
- 例:
=MEDIAN(A1:A10)
(A1からA10までのセルの数値の中央値を計算します)
- 例:
- SUBTOTAL関数: 他のSUBTOTAL関数やフィルタリングされたデータを無視して平均を求めることができます。
- 例:
=SUBTOTAL(1, A1:A10)
(A1からA10までのセルの平均を求めます。ただし、他のSUBTOTAL関数やフィルタリングされたデータを無視します)
- 例:
- DAVERAGE関数: 指定したデータベースとそのフィールドに対して、指定した条件を満たすレコードのフィールド値の平均値を求めます。データベースに対する条件付きの平均値を求めることができます。
- 例:
=DAVERAGE(A1:C10, "B", E1:E2)
(A1からC10までの範囲のデータベースに対して、B列の値を平均し、その際にE1からE2までの範囲に指定した条件を満たすレコードのみを対象とする)
- 例:
- AGGREGATE関数: SUM, AVERAGE, COUNT, MAX, MINなどの様々な集計方法と、データの非表示やエラーセルの無視などのオプションを指定できる強力なこの関数は、他の関数では提供されていない柔軟性を提供します。数値データを平均化するとき、エラーセルを無視したり、隠された行やフィルタリングされたデータを無視したりすることが可能です。
- 例:
=AGGREGATE(1, 3, A1:A10)
(A1からA10までのセルの平均を求めます。ただし、隠された行、フィルタリングされたデータ、エラーセルは無視します)
- 例:
これらの関数をうまく利用することで、Excel内のデータを基に平均値を計算する際の多様なシチュエーションに対応することが可能となります。それぞれの関数の特性を理解し、自分のニーズに最も適した関数を選択することが重要です。
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