標準偏差とは何か、Excelで標準偏差を算出する方法
この記事では、標準偏差とは何か、およびExcelで標準偏差を算出する方法について解説します。標準偏差は、データのばらつきを表す指標として、統計学やデータ分析などの分野で広く用いられています。Excelを使って簡単に標準偏差を計算することができるため、データ解析の際に大変役立ちます。
標準偏差とは
標準偏差は、データのばらつきを表す統計量の一つで、平均値からの各データの偏差を二乗し、その平均を計算したものの平方根です。標準偏差が大きいほど、データのばらつきが大きく、小さいほど、データのばらつきが小さいことを示します。標準偏差は、データの分布や品質管理、リスク評価など、様々な分野で活用されます。
Excelで標準偏差を算出する方法
Excelでは、データの標準偏差を計算するための関数が用意されています。主に次の2つの関数があります。
これらの関数を使って、データの標準偏差を簡単に計算することができます。どちらの関数を使うかは、分析対象のデータが母集団全体のデータか、母集団から抽出された標本のデータかによって異なります。通常は標本のデータを扱うことが多いため、STDEV.S
関数を使用することが一般的です。
サンプル:Excelで標準偏差を計算する
以下のようなデータがあるとします。
\ | A |
---|---|
1 | 得点 |
2 | 80 |
3 | 85 |
4 | 90 |
5 | 75 |
6 | 95 |
このデータの標準偏差を計算するには、以下のようにSTDEV.S
関数を使用します。
=STDEV.S(A2:A6)
この数式をExcelのセルに入力すると、A2からA6までのデータの標準偏差が計算され、その値が表示されます。
母集団の標準偏差を計算する場合
もし、分析対象のデータが母集団全体のデータである場合は、STDEV.P
関数を使って標準偏差を計算します。例えば、上記のデータが母集団全体のデータであると仮定すると、以下のような数式を使用します。
=STDEV.P(A2:A6)
この数式をExcelのセルに入力すると、A2からA6までのデータの母集団の標準偏差が計算され、その値が表示されます。
まとめ
この記事では、標準偏差とは何か、およびExcelで標準偏差を算出する方法について解説しました。標準偏差はデータのばらつきを表す重要な指標であり、Excelを使って簡単に計算することができます。データ分析や統計学を学ぶ際に、標準偏差の計算方法を理解し、実際にExcelで計算できるようになることが大切です。
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