Windows 11ノートPCでOLED(有機ELディスプレイ)の焼き付きを防ぐ!設定ガイド
色鮮やかでコントラスト抜群のOLEDディスプレイ(有機EL)。しかし同じ場所を長時間光らせ続けると「焼き付き(バーンイン)」が起こりやすいのが弱点です。本記事では、Windows 11 標準機能と各メーカーの専用ツールを組み合わせて、誰でも今日から実践できる焼き付き対策をわかりやすく解説します。
1. 焼き付きって何?なぜ起こる?
OLEDは画素ごとに自発光しているため、特定の画素だけ高輝度で点灯し続けると劣化が早まり、うっすら残像が残ります。これが「焼き付き」です。
- ニュースサイトのヘッダーやブラウザーのタブ列など、固定UIが要注意
- 高輝度×長時間の組み合わせが最大の敵
2. Windows 11 標準設定でできる対策
- ダークモード + 黒系壁紙
設定 > 個人用設定 > 色 → モードを選ぶ:ダーク
設定 > 個人用設定 > 背景 → 単色(黒) または スライドショー - タスクバーを自動的に隠す
設定 > 個人用設定 > タスクバー → タスクバーの動作 → タスクバーを自動的に隠す - 画面オフとスクリーンセーバーを短めに
画面オフ:3~5分 / スクリーンセーバー:空白 1分 - Auto HDR を常用しない
設定 > システム > ディスプレイ > HDR → Auto HDRオフ - 「コンテンツに応じて輝度を最適化」をオン
設定 > システム > ディスプレイ > 明るさ
3. メーカー純正ツールもフル活用しよう
多くのノートPCには、BIOSやGPUレベルで動く専用の「OLED Care」機能があります。インストール&最新に更新しておきましょう。
メーカー | 代表的な機能 |
---|---|
ASUS | ピクセルシフト / タスクバー検知減光 / パネルリフレッシュ |
Lenovo | Taskbar Dimmer / Boundary Shift / Pixel Refresh |
Dell | パネルメンテナンス / 期間内交換保証 |
MSI ほか | Pixel Clean / 静止画輝度制限 |
ピクセルリフレッシュは数分〜十数分かかります。ACアダプター接続中に実行するのがおすすめです。
4. 防止のためのチェックリスト
- 輝度は室内なら120~200 nit程度に抑える
- Officeやブラウザーもダークテーマを選ぶ
- 白背景サイトを開きっぱなしにしない
- 動画やゲームは全画面表示でUIを消す
- 壁紙は10分ごとに自動切替
- ロゴや字幕が固定される動画は数時間ごとに位置を動かす/休憩
- 使い終わったら画面オフ or スリープ
5. 「焼き付いたかも?」と思ったら
- 真っ黒画像を全画面表示し、残像が見えるか確認
- 見える場合:ピクセルリフレッシュを1回実行
- 改善しなければ数時間~1日消灯して様子見
- それでも残るなら保証期間内の交換を検討
6. さいごに ― チェックリスト
- [ ] ダークモード&黒壁紙
- [ ] タスクバー自動非表示
- [ ] 3分で画面オフ/1分黒スクリーンセーバー
- [ ] Auto HDRオフ
- [ ] メーカーのOLED CareをすべてON
- [ ] 月1回のピクセルリフレッシュ
- [ ] 高輝度長時間表示を避ける
このチェックリストを守るだけで、OLEDパネルは5年以上快適に使えると言われています。設定を見直して、大切なディスプレイを長持ちさせましょう!
コメント