Word文書内で使用しているフォントの種類を簡単に一覧作成する方法
Word文書内で使用されているフォントの種類を確認したい場合があります。しかし、手動で確認するのは大変な作業です。この記事では、簡単かつ効率的にWord文書内で使用しているフォントの一覧を作成する方法をご紹介します。VBA(Visual Basic for Applications)を使って、数ステップでフォントの一覧を作成することができます。
Step 1: VBAエディタを開く
まず、WordでVBAエディタを開きます。キーボードの「Alt」キーと「F11」キーを同時に押すことで、VBAエディタが開きます。
Step 2: 新しいVBAプロジェクトを作成
次に、新しいプロジェクトを作成します。「挿入」メニューから「標準モジュール」を選択して、新しいモジュールを挿入してください。
Step 3: VBAコードをコピー&ペースト
以下のVBAコードをコピーして、新しく作成したモジュールに貼り付けてください。
Sub ListFontsInDocument() Dim rng As Range Dim fontList As Object Dim fontName As Variant Dim report As Document Set fontList = CreateObject("Scripting.Dictionary") For Each rng In ActiveDocument.Range.Characters If Not fontList.Exists(rng.Font.Name) Then fontList.Add rng.Font.Name, rng.Font.Name End If Next rng Set report = Documents.Add report.Content = "使用されているフォントの一覧:" & vbCrLf & vbCrLf For Each fontName In fontList.Keys report.Content.InsertAfter fontName & vbCrLf Next fontName End Sub
Step 4: VBAコードを実行
VBAエディタで、先ほど貼り付けたコードがあるモジュールを選択し、「F5」キーを押すか、上部の「実行」メニューから「Sub/ユーザー フォームの実行」を選択して、コードを実行します。
これにより、新しいWord文書が開かれ、現在の文書内で使用されているフォントの一覧が表示されます。簡単な操作でフォントの一覧を取得でき、効率的に確認することができます。
【オプション】VBAエディタを閉じた後の実行方法: 「Alt」キーと「F8」キーを使う
VBAコードを実行する別の方法として、VBAエディタを閉じた後に「Alt」キーと「F8」キーを同時に押して「マクロ」ダイアログボックスから実行する方法があります。以下にその手順を説明します。
Step 1: マクロダイアログボックスを開く
Wordで「Alt」キーと「F8」キーを同時に押して、「マクロ」ダイアログボックスを開きます。このダイアログボックスには、現在のドキュメントに存在するすべてのマクロが表示されます。
Step 2: マクロを選択して実行
「マクロ」ダイアログボックスで、先ほど作成した「ListFontsInDocument」というマクロを選択してから、「実行」ボタンをクリックします。すると、マクロが実行され、新しいWord文書が開かれ、現在の文書内で使用されているフォントの一覧が表示されます。
注意事項
このVBAコードを使用する際には、事前にドキュメントをバックアップしておくことをお勧めします。また、VBAコードの実行は自己責任でお願いいたします。
まとめ
Word文書内で使用しているフォントの一覧を作成することは、上記のVBAコードを使用することで簡単かつ効率的に行うことができます。VBAを活用することで、手動でフォントを確認することに比べて、時間を節約できるだけでなく、確認漏れのリスクも減らすことができます。ぜひこの方法を試して、Wordドキュメントのフォント一覧を簡単に作成しましょう。
コメント