Excel XLOOKUP関数で二次元検索を実現: さらなる応用方法を学ぼう
前回の記事で、ExcelのXLOOKUP関数の基本的な使い方を学びました。今回は、XLOOKUP関数を使った二次元検索の方法や、複数の条件で検索する方法を学び、さらに応用事例を紹介します(XLOOKUP基本編はこちら)。
XLOOKUP関数を使った二次元検索の方法
XLOOKUP関数は、一次元検索だけでなく、二次元検索も可能です。二次元検索とは、行と列の両方で検索を行い、対応するデータを取得する方法です。これを実現するために、XLOOKUP関数をネスト(入れ子)させます。
例えば、以下のような売上データがあるとします。
東京 | 大阪 | 福岡 | |
---|---|---|---|
1月 | 300 | 250 | 200 |
2月 | 350 | 280 | 210 |
3月 | 320 | 270 | 230 |
都市と月を指定して、対応する売上データを検索する場合、以下のようにXLOOKUP関数を使います。
=XLOOKUP(A1, A2:A4, XLOOKUP(B1, B1:D1, B2:D4))
ここで、A1に月、B1に都市が入力されていると仮定し、XLOOKUP関数をネストさせています。これで、指定した都市と月の売上データを検索できます。
複数の条件で検索する方法
XLOOKUP関数を使って、複数の条件で検索する場合は、条件を組み合わせた新たな列を作成し、それを検索範囲として使用します。
例えば、以下のような従業員データがあるとします。
氏名 | 部署 | 役職 | 給与 |
---|---|---|---|
山田太郎 | 営業部 | 課長 | 450000 |
鈴木花子 | 営業部 | 主任 | 350000 |
佐藤一郎 | 経理部 | 課長 | 480000 |
部署と役職を指定して、対応する給与を検索する場合、まず部署と役職を組み合わせた列を作成します。例えば、E列に以下のような式を入力します。
=B2&" "&C2
これで、部署と役職が組み合わされた新しい列ができます。次に、XLOOKUP関数で検索を行います。
=XLOOKUP(F1&" "&G1, E2:E4, D2:D4)
ここで、F1に部署、G1に役職が入力されていると仮定します。これで、指定した部署と役職に対応する給与を検索できます。
二次元検索の応用事例
ExcelのXLOOKUP関数を使った二次元検索は、さまざまなシーンで活用できます。以下にいくつかの応用事例を紹介します。
在庫管理シートの作成
商品名と色を指定して、在庫数を検索する在庫管理シートを作成することができます。商品名と色を指定するセルを用意し、XLOOKUP関数を使って二次元検索を行います。
スケジュール管理シートの作成
社員名と日付を指定して、その日の予定を検索するスケジュール管理シートを作成することができます。社員名と日付を指定するセルを用意し、XLOOKUP関数を使って二次元検索を行います。
以上のように、ExcelのXLOOKUP関数を使った二次元検索は、さまざまなシーンで活用できます。ぜひ、この機能をマスターして、効率的なデータ処理を実現しましょう。
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