配列内の空白セルや0セルを削除して左詰め・上詰めにする計算式【2:FILTER関数】

Excelで配列内の空白セルや0セルを削除して左詰め・上詰めにするFILTER関数を用いた計算式の構造

Excelで配列内の空白セルや0セルを削除してデータを左詰めや上詰めにする方法について解説します。前回の記事ではTEXTSPLIT関数TEXTJOIN関数を使って空白セルを削除して詰める計算式をご紹介しました。↓前回の記事

配列内の空白セルを削除して左詰め・上詰めにする計算式【1:TEXTJOINとTEXTSPLIT】
Excelで配列内の空白セルを削除して左詰め・上詰めにする計算式の構造【1:TEXTJOINとTEXTSPLIT】Excelで配列内の空白セルを削除してデータを左詰めや上詰めにする方法について解説します。この方法を使用すると、データの整列が...

類似のケースとして、今回はFILTER関数を使用して空白セルや0セルを削除する計算式の構造を紹介します。

以下に、サンプルデータを示します。このサンプルデータを基にして、空白や0セルを削除して左詰めおよび上詰めにする計算式を説明します。

サンプルデータ【A1:F13】

724603875
755794531960
1672313476
25269714
4024348597
42390215011
8380081
252013601811
68641997
4248
397449692239
3494274833
954352687787

空白セルおよび0セルを削除して左詰めや上詰めにする計算式

式のひな型

配列内の空白セルや0セルを削除して左詰めにするためには、FILTER関数を使用します。FILTER関数を用いることで、配列内の特定の条件に一致する値を抽出し、詰めて表示します。「配列」には同じ範囲を登録します。

=FILTER(配列,配列<>0)

この式は配列の中から値が0でないものを抽出し、スピル形式で出力します。除外されるのは0と空白になります。

左詰めのサンプル

具体例として、1行目のデータを左詰めにする計算式は以下の通りです。

=FILTER(A1:F1, A1:F1<>0)

この計算式をセルH1に入力し、13行目までオートフィルでコピーします。

FILTER(A1:F1, A1:F1<>0): セル範囲A1:F1のデータから0でない値を抽出し、左詰めにします。

上詰めのサンプル

A列のデータを空白セルおよび0セルを削除して上詰めにする計算式を示します。

=FILTER(A1:A13, A1:A13<>0)

この計算式をセルA15に入力し、F列までオートフィルでコピーします。

FILTER(A1:A13, A1:A13<>0): セル範囲A1:A13のデータから0でない値を抽出し、上詰めにします。

空白セルだけを削除して左詰めや上詰めにする計算式

式のひな型

配列内の空白セルだけを削除して左詰めや上詰めにするためには、FILTER関数の抽出条件で「配列<>””」を使用します。これは「空白でない」を意味します。「配列」には同じ範囲を登録します。

=FILTER(配列,配列<>"")

この式は配列の中から値が空白でないものを抽出し、スピル形式で出力します。

左詰めのサンプル

空白セルだけを削除して左詰めにする場合も、FILTER関数を使用します。以下に、1行目のデータを空白セルを削除して左詰めにする計算式を示します。

=FILTER(A1:F1, A1:F1<>"")

この計算式をセルH1に入力し、13行目までオートフィルでコピーします。

FILTER(A1:F1, A1:F1<>""): セル範囲A1:F1のデータから空白セルを除いた値を抽出し、左詰めにします。

上詰めのサンプル

以下に、A列のデータを空白セルを削除して上詰めにする計算式を示します。

=FILTER(A1:A13, A1:A13<>"")

この計算式をセルA15に入力し、F列までオートフィルでコピーします。

FILTER(A1:A13, A1:A13<>""): セル範囲A1:A13のデータから空白セルを除いた値を抽出し、上詰めにします。

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